漢検2級 | ||
蔑 ベツ さげすむ |
甲骨文 小篆 |
会意。説文解字は「疲れて視力が衰える」と解するが、字統は、戦いの後、敵方の巫女を斬り殺してその呪力を無力にすることとする。甲骨文字辞典は、戦争捕虜を献上することという。
上記の分解は甲骨文字辞典による。左の二つの部品は「夢」と同様で、呪飾を施した巫女の目。これに首から下の「人」を加えて巫女の姿。これを戈(ほこ)で斬り殺す形を示す。 のちに、軍功を表彰する意となり、さらに転じて「さげすむ」意となった。 下部の字体は、本来は戍(ジュ)であるが、常用漢字の字体は戌となっている。 2010年に常用漢字に追加された字。 ・艸部11画だが、艸との関係はない。 使われる熟語の例:軽蔑 蔑視 |