部品3画 | ||
① 康煕字典 |
「艸」小篆 |
くさかんむり。元の字は「艸」(ソウ)。草の芽が二本並んで生えている様子の象形で、「くさ」を示す。 部首(冠)として使われる場合、艸が略されて康煕字典体となり、さらに左右が接合して新字体となった。 草木をはじめ、植物関係の字であることを示す。 ・艸は部首字(くさかんむり) 艸部の字・部品:花 草 茶 萬(→万) 苦 薬 荷 葉 落 茨 英 芽 芸 菜 蒸 蔵 著 芋 菓 芝 薪 蓄 薄 苗 茂 華 菊 葬 藩 芳 菌 薫 茎 薦 荘 藻 蔽 萎 苛 蓋 葛 芯 ;莫 関連部品: |
部品3画 | ||
② 旧字体 |
「漢」小篆 |
「漢」などの字の右上部分。字統によれば、(「漢」などの右側)は口②(祝詞の器)を頭上に乗せた巫祝が焚殺される形で、上部(旧字体で「廿」の形)は口②と同源の部品だという。 新字体では「くさかんむり」と同形となっている。 使われる部品:(漢←) ※「黄」の旧字体「」も、この部品を含むように見えるが、成り立ちを考えると無関係と思われる。 |
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③ 康煕字典 |
「舊」 小篆 |
本来は左右に離れた4画の部品であるが、新字体ではくさかんむりと同形となる。 字統によると、鳥の頭部の羽毛(・)、眉に施した呪飾(夢)などとして使われている。 また、「敬」では、羊の角の形とされる。 あげまき(幼児の髪型)を意味する漢字も左下の字と同形だが、常用漢字の部品としては使われていないのでここでは触れない。 使われる字・部品:夢 敬 繭; |
部品3画 | ||
④ |
「若」 甲骨文 |
「若」は神がかりになって髪を振り乱している巫女の姿。くさかんむりに見える部分は、頭と両手である。 これが後世くさかんむりとして伝わったので、珍妙な字源説が通用していた。 康煕字典には①と同様、の字体で掲載される。 使われる字:若 |