漢検4級 | ||
旨 シ むね (うまい) |
旨? 甲骨文 説文 古文 |
ここでは字統の説に従って上のように分解する。 会意。上部のヒは、説文解字の古文に注目して、本来は「氏」であり、肉を切る小刀の象形であるとする。下部は、この字の場合、曰(ひらび)ではなく肉を入れた器とする。旨は、氏族の会合で肉を切って食べることを意味するという。 説文解字と漢字源は、ヒ①(さじの形)+甘の構成とするが、結果的には同じく「うまい」が原義であるとする。 左上の甲骨文について、漢字古今字資料庫は「旨」字とするが、白川静氏はそうではなく「召」字だとする。 ・日部2画。 旨を部品とする字:指 脂 ※筆者のエッセイ 「召」の上部は「かたな」か「ひと」か 参照。 |
部品6画 | ||
旨② (ケイ) |
「稽」 小篆 |
字統によると、(ケイ)の省略形。祝詞の容器である曰(エツ)に、上から神霊(ヒの形)が降下する形という。 旨②もも、康煕字典に載らない。 使われる字:詣 稽 |