【連載一覧へ戻る】【コンピューターゲームの部屋に戻る】【1ページ目に戻る】【3ページ目につづく】


バルダーズゲート2
シャドウ・オブ・アムン攻略記
(その2)


●2004年10月26日(火)・陰謀うずまく街にて(第3章その1)

 ハーパーズとの微妙な経緯を通じて、ジャヘイラヨシモ、そしてナリアの3人がレベルアップしました。

●ジャヘイラ(HP77):ハーフエルフのレベル8ファイター/レベル11ドルイド・女性。

●ヨシモ(HP78):東洋人のレベル7ファイター(元レベル11バウンティハンター)・男性。

●ナリア(HP65):人間のレベル11メイジ(元レベル4シーフ)・女性。

 これで、ジャヘイラはレベル6呪文を使えるようになりました。
 ナリア
の方はもう1レベル必要。
 どちらにせよ、6レベル呪文は、テーブルトークのD&Dでも使用経験がないので、何をメインで使っていくか、考える必要がありそう。

 そして、特筆すべきはヨシモ。転職によってレベル1から育てて、あっさりとレベル7に成長してしまいました。前作では、ここまでの道のりが結構長かったのですが(戦士の最高レベルも8だし)、BG2だとあまりの急成長に少し呆然。
 まあ、入る経験値の量が違いますからねえ。

 前作だと、クエストによる経験値は2000〜3000点が相場。経験値を7000点もくれるバジリスクが大変嬉しかったのですが(石化対策ができていたとして)、本作ではちょっとした目標達成で1万〜2万の経験値をもらえます。その点からも成長が早いだろうと考えていたわけですが、まさか、ほとんど戦闘もない今回のクエストだけで、ここまで成長するとは思っていなかった。
 そんなわけで、ポンポンと目覚ましい勢いでレベルアップしてくれたヨシモには快感を覚えました。ただし、HPが78のまま増えたわけでもないので、それほど強くなった実感はないのですが。

 ともあれ、ここで少し第2章の流れを整理してみます。

・サーカス団長になったクァイルと再会し、弟子のエアリーを仲間にする。
・ゲイラン・ベールという男が、金貨2万枚で協力を申し出る(カウルド・ウィザードに対抗できる組織がバックについているらしい)。
・金もうけのため、デアルニス侯爵令嬢ナリアの依頼で、トロールの軍勢から城を取り戻す。
・城に行く途中、ハーパーズと接触した縁で、協力してもらえないか打診してみる。
・その際、昔の旅の連れ、ネクロマンサーのツァーからの依頼で、ハーパーズに潜入した仲間の盗賊モンタロンの行方を調べてみることにする。
ハーパーズ主人公に最低限の情報を与える一方で、ツァーを抹殺すべく、主人公を利用する。

 結局、ハーパーズを全面的には信用できないと分かり、基本的には不干渉の態度で臨むことにしたNOVAでした。
 そして、次の行動の選択ですが、
「1.資金がたまったので、ゲイラン・ベールと接触する」

「2.ゲイラン・ベールと敵対する組織の女主人と夜の墓場で接触する」

「3.ガバメント地区の官憲にあいさつに行く」

「4.子供の依頼で、ウマル・ヒルという場所で人助けに行く」

「5.クァイルがエアリーを呼んでいるので、顔見せに行く」
 
といった数々の未クリアクエストが日記に記されています(あと、第1章で知り合ったドライアドの3人娘を助けるクエストが残ってます。「ウィンドスピアヒルの女王に魔法のドングリを渡せばいいらしい」のですが、今はまだウィンドスピアヒルってどこ?状態)。

 まずは、簡単そうな5のクァイルへのあいさつから。
 すると、クァイル「時間があったら、彼の知り合いの劇団長を助けてほしい」と言ってきます。何でも、「劇団長とは、アウタープレーン(別次元)絡みの冒険で知り合った」ようなのですが、それって、アイスウィンドでの冒険につながるネタかどうかが気になります。
 念のため、アイスウィンドクァイルが登場するのはNOVAオリジナルで、「クァイルがタイムスリップして北方のアイスウィンドの世界で冒険して、その後、成長した姿でアムンに登場した」なんてのは、ゲームの公式設定とは異なります。アイスウィンドのキャラを作る際、NOVAに分かっていたのは、BG2のキャラであるエアリーが「クァイルの弟子」という設定だけ。
 いくら何でも、BG終了時のキャラレベル(レベル8前後)で弟子は取れないだろう、きっと、どこかでBGの主人公以上の冒険をして、成長したにちがいない、との想定で、クァイルを出してみた次第。まさか、BG2でしっかり顔を出してくるとは……。
 そんなことを言うなら、ツァーもしっかり弟子を作っていましたが、あっさり死亡してしまいました。
 これって、前作でクァイルツァーを仲間にしていた人は、別の種類の感銘があるのでしょうが、NOVAは割と基本的なパーティー構成でした。前作でカリードジャヘイライモエンミンスクダイナヘールでプレイしたからこそ、BG2の序盤の物語が生きてきたわけです。
 でも、その他のパーティー構成も十分ありえたわけですね。一応、BGの自由度の高さを示すため、仲間にできるキャラリストをおまけに掲載しておきます。

 何はともあれ、クァイル「時間があったら」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、先に他の用事を片付けることにします。
 まず、の選択ですが、とりあえず1のゲイラン・ベールに付くことにします。
 先約を重視したというのもありますが、で待ち合わせる「夜の墓場」というのが、いかにも怪しいわけですね。「夜は墓場で運動会♪」じゃないですけど、そんなところにいるのはお化け、すなわちアンデッドが相場です。
 これまで、アスカトラの街では、夜中に出歩いていると、時おり、シャドウシーフとヴァンパイアが戦っている現場に遭遇することがありました。この時点で、ゲイランがシャドウシーフ側で、女主人が ヴァンパイア側ということが予想されるわけで……「人間の盗賊」「ヴァンパイア」のどちらに付くかの選択だったら、後者よりは前者がマシという結論。

 で、ゲイラン・ベールに接触して、金を渡したところ(敵対相手がこちらに接触したからか、1万5千ゴールドにまけてくれた)、やはり、シャドウシーフギルドのボスに会う手はずを整えてくれました。
 とは言え、う〜ん、盗賊ギルドとの接触かあ。シティーアドベンチャーでは、盗賊ギルドのバックアップは非常に心強いんですが、自分は汚れ仕事を嫌うパラディンだからなあ(苦笑)。前作でも、いきなりバルダーズ・ゲートの盗賊ギルドと衝突して、壊滅させちゃった経緯がありますし(こちら参照)。
 イモエンを助けるためには、多少の汚れ仕事はかまわない、と割り切る手もあるのですが、それはプレイヤーの考えであって、基本的に潔癖な主人公がそう思うに至るには、それなりのイベントが欲しいところ。

 なお、記事では多少構成をアレンジしてますが、
 「第2章」は厳密にはサーカス団絡みではなく、ゲイラン・ベールと接触して、金貨2万枚集めて来るように言われるところから始まり、今回、彼に金貨を渡したところで終了しました。その流れで考えると、単純にメインストーリーを進行させるには、シャドウシーフにどんどん絡んでいくのが正解、となるのでしょう。
 でも、このゲーム、メインストーリー以外のクエストが豊富なので、本筋以外で、主人公が興味を持ちそうなところをロールプレイ重視で選んでいくことにします。もちろん、主人公の興味はイモエン救出にあるのでしょうが、「シーフギルドに接触しないと、物語が進まず、イモエンが救出できないだろう」ということはプレイヤー視点では予測できても、キャラには分からないと判断して。

 以上の葛藤もあって、結局は3の官憲に接触することに。
 街中での魔法の使用許可ももらいたいところですしね。
 その許可証発行ですが、金貨5000枚の賄賂を要求されました。所持金2万程度あったのが、ゲイラン・ベールに1万5千払ったばかりなので、何とかギリギリ払うことができました。残金はほとんどありませんが、これで市内探索もやりやすくなった、と思います。
 次に、官憲の人で、カウルドウィザードにコネを持ってそうな人が、仕事を依頼してきます。何でも、ヴァリガーという男が「魔法使いを殺して逃走中」とのこと。ルールブックによると、彼は仲間にできるキャラで、性格はニュートラルグッド、職業はストーカー(爆)。何だか名前が怪しい職業ですが、レンジャーの一種で、隠密偵察員といった感じ。
 ドック地区にあるヴァリガーの実家を調べると、「別荘の小屋がウマル・ヒルにある」という情報が入手できます。これで、次の目的地がウマル・ヒルに確定(4の仕事とも、行き先がかぶりますし)。

 ただ、野外に旅立つと、しばらく戻って来れないかもしれないので、先にクァイルさんの用事を片付けることにします。ついでに、クァイルさんから、いろいろと昔話を聞いてこようかな、と(つづく)。

PS:ここで、いったんBG2は中断。クァイルさんの昔話「アイスウィンド・デイル」にしばし出張します。

●おまけ(バルダーズ・ゲート1の仲間キャラたち)

アジャンティス:本記事の主人公同様、ローフルグッドのパラディン。バルダーズ・ゲートの橋付近の村落にいたらしいが気付かず。

アローラ:カオティックグッドのハーフリング女盗賊。バルダーズ・ゲート西地区のカラクリ博物館に出現した。仲間にできたとは気付かず。

イェスリック:ローフルグッドのドワーフ戦士/僧侶。クロークウッド森内の鉱山で遭遇。この人も仲間にできたんですね。

イモエン:ニュートラルグッドの盗賊。主人公の幼なじみということで、最初から仲間に付いて来ます。再プレイでは外して、別の盗賊を仲間にする手もありますね。一応、BG2を見る限り、途中で魔法使いに転職させるのが、王道プレイだったらしい。現在、カウルド・ウィザードに捕まり、主人公の救出を待っている。

ヴィコニア:ニュートラルイービルのドロウエルフ僧侶。ベルドベールというところにいたらしいですが、そこは野盗の弓部隊の連続射撃に耐えられず、攻略を後回しにして、結局探索しなかった場所。BG2でも登場しますが(ガバメント地区で火あぶりにされかけていたところを救出)、邪悪キャラなのでパラディン主人公では、仲間にしませんでした。邪悪プレイなら、お勧めキャラらしいですが。

エドウィン:ローフルイービルのコンジュラー(召喚魔術師)。ナシュケルで遭遇した。ダイナヘールの抹殺を企んでいたが、返り討ちにした。それでも実は生きていたらしく、BG2で登場するらしい。邪悪プレイなら、お勧めの魔術師だそうだ。

エルドス:ニュートラルイービルのバード。クロークウッドの森で遭遇。性格上の問題で仲間にせず。

カイヴァン:カオティックグッドのレンジャー。NOVAお気に入りのキャラだが、パーティー構成の都合で泣く泣く別れることになった。で、アイスウィンドに出張してもらったのだけど、この記事を書く際の調査で、重大な事実に気付く。何とこのキャラ、
種族はエルフでした(爆)。うわあ、アイスウィンドでは人間で作っちゃったよ。う〜ん、時空移動の際に「種族転換」が起こってしまったのか、それとも、単に似た別人としておくか(苦笑)。今さら、キャラを作り直して、再プレイする気もないしねえ。

カゲイン:ローフルイービルのドワーフ戦士。ベレゴストの街で遭遇。性格上の問題で……。

カリード:ニュートラルグッドのハーフエルフ戦士。前作の仲間としてがんばったんだけど、BG2では序盤に死体で発見された。合掌。

クァイル:カオティックニュートラルのノーム。幻影魔術も使える天才神官として登場。BG2では仲間キャラ・エアリーの師匠として大抜擢。アイスウィンドにも出張して活躍(する予定)。

ゲーリック:カオティックニュートラルのバード。ベレゴストの街で遭遇。仲間にできたと気付かず。 BG2にもこっそり登場しており(仲間にはできないけど)、女騎士に口説き歌を贈っています。

コラン:カオティックグッドのエルフ戦士/盗賊。クロークウッドの森で、ワイバーン退治を志している。

サファナ:カオティックニュートラルの女シーフ。ソードコーストの海岸付近にいたそうな。

ジャヘイラ:トゥルーニュートラルのハーフエルフ戦士/ドルイド。前作から今作を通じて、仲間として活躍。夫のカリードを失って傷心モードだけど、主人公がなぐさめてあげている。

シャルティール:カオティックイービルの女戦士。ラースウッドの森を越えた林にいたそうな。この辺りも、強力な野盗に邪魔されて、探索しなかったよなあ。まあ、どちらにせよ、性格上の問題で……。

スキー:トゥルーニュートラルの女盗賊。バルダーズ・ゲート北西部にいる、エルドスの恋人らしい。

ダイナヘール:ローフルグッドの女魔術師。お供のミンスクと共に仲間に加入したが、BG2では、ミンスクのセリフの中で、殺されたことが語られる。合掌。

ティアックス:カオティックイービルのノーム僧侶/盗賊。バルダーズ・ゲート南西部にいる。たぶん、会ったと思うが、印象薄し。

ツァー:カオティックイービルのネクロマンサー。序盤で仲間にできるが、性格上の問題で……。BG2で登場したものの、ハーパーズに殺される。

ハン:ローフルニュートラルのエルフ魔術師。ナシュケル鉱山で捕まっていた。専用剣ムーンブレードを装備できるが、魔法使いが剣を装備しても……というツッコミの的にしかならない。性格は、実に悲観的で、しゃべっているだけで仲間にするのがイヤになった(苦笑)。

ファルドーン:トゥルーニュートラルの女ドルイド。クロークウッドの森にいるらしい。

ブランウェン:トゥルーニュートラルの女クレリック。ナシュケルのカーニバルで石化されているのを助けた。でも、仲間にはせず。ジャヘイラカリードの代わりに、彼女とカイヴァンを仲間にする選択もあったなあ、と思います。

ミンスク:ニュートラルグッドのレンジャー。ダイナヘールの忠臣として活躍したが(NOVAのプレイでは、HPの伸びなさに悩まされたものの、能力的に優秀な戦士なのは確か)、BG2では彼女を失ったことで、復讐鬼になる。だからなのか、性格がカオティックグッドに変更されている。

モンタロン:ニュートラルイービルのハーフリング戦士/盗賊。ツァーの連れとして、二人同時に序盤で加入し、性格の問題で別れることに。BG2で、彼を救出したつもりが、それはハーパーズの罠だった。本人はおそらく、すでにハーパーズに始末されている、と思われる。

 以上、25人のキャラを仲間にできるわけで、再プレイでは違うメンツでパーティーを組んだりする楽しみもあるんですね。まあ、NOVAはそんな暇も気力もないけれど、一応、ゲームの奥深さを再実感ってことで。

 

●おまけコラム:『フォーゴトンレルム・ワールドガイド』を読んで(2005.1.5)

 2004年末に、『フォーゴトンレルム・ワールドガイド』の日本語版が出版され、正月休みの間に少々、読みふけってました。

 「フォーゴトンレルム」と言えば、昔、小説『ムーンシェイ・サーガ』や『シャドウデイル・サーガ』、『アイスウィンド・サーガ』などが富士見文庫から出版され、また、コンピューターゲーム『プール・オブ・レイディアンス』や『カース・オブ・アジュア・ボンド』などの小説版も読んだりして、おおよその世界観は分かっているつもりでした。
 大都市ウォーターディープとか、カリムシャンや、コアミアといった地名なんかも、比較的なじみ深いと思ってました。

 ただ、英語版の『ワールドガイド』を読んだわけでもなく、TRPGの世界設定資料集も、各地域を断片的に紹介したものだけ読み知っていた感じです。
 で、今回、初めて日本語版で出た
『ワールドガイド』を読みながら、なじみのバルダーズゲートなんかを地図で探してみて思ったこと。
 
フェイルーン(世界名)って、思っていたよりもず〜っと、はるかに広かったんだなあ、と。

 80cm×50cmほどのワールドマップの中で、BGで探索した地域はわずか5cm四方。
 世界中をルーラで飛び回ることができるドラクエ世界や、一企業がほぼ世界征服をしているようなFF7のような世界に比べて、一つのゲームで体験できる地域が狭いからこそ、逆に世界全体の広さを想像できるわけで。こればかりは、国産RPGじゃ感じられない部分だと思います。

 さて、記述の方をじっくり読んでみると、コンピューターゲームと訳語の不統一がいろいろあって、気になった次第。まあ、
「デューラッグの塔」( コンピューターゲーム版=CG)が「ダーラグの塔」(ワールドガイド版=WG)になっているなどは、容易に解読できるんだけど、一番納得できないのは、どうして「アムン(Amn)」(CG)が「オームー」(WG)になっているんだ? ってこと。他にも、「邪神バール(Bhaal)」(CG)が「ベハル」(WG)になっているなど、いろいろ頭の中で置き換えないと読みにくいです。
 まあ、この辺の不統一は、翻訳物では往々にしてあることなんだけどねえ(苦笑)。

 次に、小説版の地名や歴史事項をいろいろ飛ばし読みして、「へえ、ムーンシェイのトリスタン(主人公)には戦士ドルイドの娘(アリシア)ができて、後を継いだのかあ」とか、「ドワーフのブルーノーが、ドラゴンのシマーグルームを倒して、ミスラル・ホールの王国を奪回したのが1356年なんだ」とか、いろいろと興味深い記述に出くわしました。ちなみに、『ワールドガイド』の記述時の年代は、1372年に設定されています。
 
BGでは1368年で、CG版アイスウィンドは1281年に設定されているので、やはり自分のゲームのブルーノーは小説版とは時代が大きく異なることが判明。ついでに、小説版のブルーノーの故郷ミスラル・ホールが滅ぼされたのは、180年ほど前とあるので、1100年代末〜1200年代初頭。こういう事実と、いろいろ辻褄合わせを考えるのが、楽しくなってきます。

 一方で、邪神バールについてですが、いまいち「神の子」という設定に実感が沸かなかったんですね。でも、1356年に
「神々が天界から追放された『災厄の時』」という事件があったわけです。この事件を描いたのが、前述の『シャドウデイル・サーガ』だったわけですが、それを読んだ当時は、そういう設定を知らず、「神々が降臨して、人間と競い合う変なファンタジー小説」という認識でした(笑)。ラストで、主人公格の戦士ケレンヴァーを、パーティー仲間だけど悪党のシリックが殺害し、ヒロイン役の女魔法使いミッドナイトと対立関係になりながら、共に神界に召される、という「はあ?」なラストでした。いや、まあ、D&D世界で、「人が神の座(イモータル)にまで昇りつめる」という設定にはなじみがあったのですが、『シャドウデイル・サーガ』のキャラって、それほどレベルが高いようには見えなかったもので、非常に唐突なラストに思えました。でも、まあ、その年のフェイルーンって、人と神の境界が非常に薄れた時代だった、と知って、今さらながら納得した次第。
 で、問題のバールですが、小説内でシリックに「神殺しの剣」で殺されています(笑)。で、殺される前に作った子供が、
BGの主人公であり、サレヴォクだった、と。一つ問題は、「だったら主人公やサレヴォクは、12歳なの?」ということなんですが、そこはそれ、「神の子」は多少成長が早い、とでも解釈しておきましょう(あるいは、バールが『災厄の時』以前から、受肉していたか)。
 なお、『シャドウデイル・サーガ』の3人のキャラは、それぞれ神さまに転生しています。
 死んじゃったケレンヴァーは、死の神ケレンヴォーに(アンデッドの神ではなく、死による裁きと冥福を司る)。
 ミッドナイトは、魔法の女神ミストラの後継者に。
 シリックは、嘘とまやかしと陰謀、破壊の神シアリックに(バールの力を吸収したが、別の悪神ベインに最近、力の一部を奪われている)

 神について、さらに。
 主人公が信仰すると決めた
「正義の神ティール(WGではティア)」ですが、支配領域は「善、知識、秩序、応報、戦」となっています。単に戦うだけの神ではなくて、「法や知識を尊び、自分の行動を記録し、後の決断の糧にすること」を勧めています。まさに、主人公にうってつけですね。

 ともあれ、
『ワールドガイド』の購入で、いろいろ考えるネタが広がったので、この後のプレイがさらに楽しみになりました。まあ、その前にドラクエ8を終わらせないといけないんですが(苦笑)。

 

●2007年9月12日(水)・再開前のおしゃべり

NOVA「前にプレイしたのは、2004年10月かあ。何だか時間旅行をしてきた後みたいだなあ(笑)」

ヨシモ「何を、つまらないこと、言ってるアルか? 待たされた者の身にもなって欲しいヨ」

NOVA「まあ、そう言うな。あの後、こっちもいろいろあったんだよ。氷の世界での冒険を終えてから、ドラゴンの血族として馬王女を愛したり、黒衣の魔法使いの冒険と恋愛成就を見届けたり、時空戦士として悪の魔術師を倒したり、最近もまた、女戦士として魔女を倒したり、邪悪なコンピューターの暴走プログラムを制止したり、邪悪パーティーの動向をはらはらしながら見守ったり、とにかく忙しかったんだ。ただ単に遊んでいたわけじゃない!」

ヨシモ「……って、全部、ゲームの中の話アルね。それを世間では、『遊んでいた』と言うのことヨ」

NOVA「うう、年始の時間があるときに、何とか再開しようと思っていたんだ。それなのに、2006年初めは嵐に見舞われたり、2007年初めは足の骨を折って入院生活だったり、とひどい目に合ってばかりで……」

ヨシモ「BG2をいつまでも終わらせないから、罰が当たったのヨ。これに懲りたら、来年は災厄に見舞われないよう、とっととゲームを進めるアルね」

NOVABG2をプレイしないことと、ぼくが不運に見舞われることの間に、何の因果関係があるのか、よく分からないんだが……」

ヨシモ「きっと、囚われの身になったまま、いつまでも助けてもらえないイモエンの呪いが影響しているのヨ」

NOVA「呪いなんて、そんな非科学的なことを」

ヨシモ「いや、ここはファンタジー世界だから、非科学的なことも当然あるわけネ。現に、『カース』(呪い)って呪文もあるくらいだし」

NOVA「……分かった。イモエンを早く助けられるよう、がんばるよ。でも……そうなったら、君とはお別れになるな」

ヨシモ「ヘッ?」

NOVA「一応、時空戦士として、いろいろ未来世界を見てきたりもしたからなあ。君の運命も、ちょっと知ってしまったわけだ」

ヨシモ「そ、それって、どうなるのことヨ?」

NOVA「さあ。ぼく自身は『人の運命は誰にも見えない。自分で切り開け。甘えてはいけない♪』という詞が好きなんだけど、君の運命だけは、どうにも変えようがないと思うんだなあ」

ヨシモ「う、それは……困るアル」

NOVA「フフフ。放置されたまま忘れ去られるのと、不幸な運命に見舞われると知りながら突き進むのと、君はどちらを選ぶ?」

ヨシモ「……しばらく見ない間に、卑怯を通り越して、邪悪になったアルね」

NOVA「誉め言葉と受け取っておくよ……って、これじゃいけない。このゲームでは聖騎士NOVAをプレイしないといけないんだったな。もっとも、彼も邪神の子としての自分自身から目をそらして逃げている状態から、いかにして運命を受け止めつつ、積極的に切り開くよう行動するか、これが、このゲームの物語の核だと思うよ。運命に翻弄されながらも、雄々しく立ち上がる! いかにも英雄物語の主人公じゃないか」

 ……ということで、自分の書いた過去記事を読み返しながら、聖騎士NOVAのロールプレイ感覚を取り戻そうとしているプレイヤーのNOVAです。
 はたして、今回のプレイはどこまで順調に進むのか? そして、ヨシモの運命は? 

 まだ、ゲームソフトの起動は行なっていませんが(オイ^^;)、自分の中のプレイ意欲を高めて、記事書きを再開です。せめて、来年、不幸に見舞われないよう、イモエンを助けるところまでは進めたいなあ(つづく)。

 

●2007年9月27日(木)・名探偵(?)NOVA(第3章その2)

 関心の的が、しばしアナログゲームに集中していたので、パソコンゲームを起動するのに、少々時間がかかりました。

 さて、久しぶりにプレイを再開すると、仲間のミンスクが魔法使いの少女エアリーをいきなり口説いています。

ミンスク「オレは守るべき魔女ダイナヘールを守りきれず、誓いを果たせなかった。誓いを果たせないオレに、部族の誇りは見出せない。もう一度、誇りを取り戻さないと、オレは生きていけない。お願いだ、エアリー、オレの魔女になってくれないか」

 ちょっと待て、ミンスク
 エアリー
は、ぼくが先に目をつけていたんだぞ……といったセリフは、堅物のパラディンNOVAは口にしないよなあ(苦笑)。

 で、当のエアリーは、人の良い世間知らずの娘なので、ミンスクの遠回しのプロポーズ(?)に笑顔で応えます。

 チッ、ミンスクめ。うまいことやりやがって……と暗い想いがふつふつと湧き上がってくるNOVA……いや、プレイヤーのNOVAでした(爆)。

 ……と、もう、清廉潔白な聖騎士のロールプレイを忘れてしまったようなNOVAです。
 最初は、自分が今どこにいるかも分かりませんでした。
 いろいろ攻略資料を調べると、「アスカトラ市のブリッジ地区の宿屋ファイブ・フラゴン亭」にいるみたいです。
 クァイルさんの昔話を聞いた後、「知り合いの劇団長を助けてほしい」という依頼を果たすため、劇団のあるファイブ・フラゴン亭に赴いたわけですな。
 なお、その際、ブリッジ地区で「人の皮をはぐ猟奇殺人鬼」の情報も聞いております。きちんと、ゲーム内日記にクエスト記述がありました。プレイヤーのNOVAはきれいさっぱり忘れておりましたが。

 つまり、あれですね。この地区での仕事は、

その1:行方不明の劇団員を捜索する。
その2:猟奇殺人鬼を逮捕する。

 の2本だと。捜索にしても、殺人事件の解決にしても、気分はにわかに名探偵。
 パラディンのロールプレイよりも、名探偵のロールプレイの方が、やりやすいかも。

 で、適当に街の人から聞き込みをしていると、「皮なめし職人のレジーク」が怪しいことが分かりました。
 早速、本人に会いに行ったところ、証拠不十分で白を切られます。

 「ええい、証拠、証拠とガタガタ抜かすんでねえ。この金さんの桜吹雪、見忘れたとは言わせねえぞ!」と、啖呵を切りたくもなりますが、それは北町奉行だからできること。
 大体、名探偵たるもの、証拠もなしに事件を解決することは許されません。
 パラディンだって、証拠もなしに、人を斬ることはできないなあ。

 仕方がないので、証拠探しに奔走することにします。

 そして夜。
 突然、ヴァンパイアの刺客が、パーティーに襲い掛かってきました。
 どうやら、我々がシャドウ・シーフと手を組んだと見なし、制裁を加えるつもりです。
 ヴァンパイアは強敵で、4レベルのエナジードレイン(レベル吸収)を仕掛けてきます。アイス・ウィンドで登場するアンデッドモンスターのワイトは、エナジードレインが実装されていませんでしたが、本作では実装されています。それにしても、4レベルとはキツすぎ(いや、エナジードレインは1レベルだってイヤですが)。
 現在、9レベルのNOVAは、たちまち生命力を吸い尽くされて、死んでしまいました。

 ……ええと、ヴァンパイアに生命力を吸収されて殺されると、配下のヴァンパイアとなって復活するんですよね。
 こうして、ヴァンパイア・ホストと化した元パラディンの新たな冒険が……え、始まらないの? 何だ、つまらない。邪神の子にして吸血鬼……が主人公のダークファンタジーってのも、それはそれで魅力的だと思うんですが、本作はそこまで対応してません。ただのゲームオーバーです。 チッ。

 やむなく、セーブしたところからやり直しです。
 ここで、教訓を一つ。現状は、夜は街をうろつかない方がいい。そのうち、どうしても必要が生じた場合だけ、 ヴァンパイア対策をきちんと考えてから、対決すべし、と。

 ともあれ、邪神の子と、猟奇殺人鬼と、ヴァンパイアのうろつくアスカトラの街の物語は、つづくのでありました。

 

●2007年9月29日(土)・殺人事件解決(?)(第3章その3)

 砂漠の国アムンの首都アスカトラ。
 その一画のブリッジ地区で発生した猟奇殺人事件。

 法と正義の名の下に、それを解決すべく乗り出した「さすらいの私立探偵」早川……もとい、聖騎士NOVAは、証拠集めのために聞き込み調査を続けます。
 手に入れた物的証拠は、殺人現場に落ちていた「タンニン」と「象の皮」。これだけの証拠がそろえば、言い逃れできまい、と「皮なめし職人のレジーク」のところにおもむきます。

 なおも白を切り通そうとするレジークに、押しの一手。
 ついでに、パラディンの特権「悪を見破る外道照身霊破光線」を浴びせると、相手は「バレタか〜〜」とうめきながら、地下室へ逃走(じっさいは、「ディテクトイービル」を使う間もなく、逃走するのですが、そこは記事で書く際の気分って奴です^^;)。

 地下では、切り刻まれた人の死体が重なっており、ますます正義の怒りに火をつけてくれます。
 そして、部屋の奥に踏み込もうとすると、

 うげっ、トラップが仕掛けられていました。

 おい、ヨシモ! 

ヨシモ「いや、今のヨシモは盗賊じゃないアル。あんたの指示で、戦士に転職したアルね。経験点を100万点貯めないと、盗賊の技能は封印されたママのことヨネ」

 ううっ、そうだった。それならナリア

ナリア「ええ? こんな、か弱い私に、先頭を歩かせると言うの?」

 罠感知は盗賊の仕事だろうが。自分の仕事は、きちんと果たしてくれ。

ナリア「仕方ないわね。罠感知! あ、失敗」

 ビシューンと電撃が発生し、パーティー全員に大ダメージ。

ナリア「ゴメ〜ン」

 いや、いい。君に期待した僕がバカだった。このまま、罠を踏み越えて、奥に突撃するぞ!

ジャヘイラ「それも、バカだと思うけど。ヤケを起こさないで」

 こっちは、久しぶりのプレイで、「どの辺りに罠が仕掛けられていそうか」を見破る勘も、まったく忘れてしまったんだよ。だったら、もう自分の力を信じて、力押しで状況を乗り越えるしかない! 

ミンスク「おお、その思い切りの良さこそ勇者の証。行くぞ、ブゥ(チューチュー)」

 よし、ハムスター先生にも許可をもらったんで、突撃だ、つづけ〜!

ナリア「この人、こんな猪突猛進キャラだったかしら?」

ヨシモ「あれこれ、思い悩んで、プレイが一向に進まないよりは、ましアルね」

 地下室の奥で、邪悪な魔術師と結託しているレジークを発見。力押しの一本で、魔術師の配下は倒しましたが、結局、レジークには逃げられる始末。
 これで、このシナリオは終了です。後は、部屋の残りを捜索して、「人の皮で作られた(ウゲッ)革鎧」などといった証拠品を集めて、官憲に提出。猟奇殺人事件の犯人として、レジークを手配してもらったところで、褒賞などをいただきました。

 さて、次は、行方不明の劇団員の捜索任務に従事するとしますか(つづく)

 

●2007年10月3日(水)・カルト宗教と、墜ちたパラディン(第3章その4)

 ブリッジ地区の殺人事件を解決した聖騎士NOVAは、次に劇団長の依頼を果たすことにします。
 その依頼とは、劇団の花形役者エルダリスが行方不明になったのを捜索すること。
 エルダリスは、吟遊詩人としてパーティーの仲間にもなるキャラクター。まあ、仲間に入れるかどうかはさておき、依頼はきちんと果たすことにしましょう。

 エルダリスの居場所の手がかりは、テンプル(寺院)地区の下水道にあるそうです。
 下水道なんて、あまり潜りたい場所ではありません。
 前作のバルダーズ・ゲートの街では、下水道探索を街の衛兵さんに依頼された際、「下水道探索なんて、名誉ある聖騎士にできるか!」断った過去もあります 。
 ですが、あれからこちらも人生経験を積みましたからねえ。たかが下水道くらいで、怖気づいていられないと。

 ともあれ、テンプル地区ってところに行ってみます。
 あ、ディスク交換を指示されました。これまでのディスク2から、ディスク3に交換して……と、
 テンプル地区は、名前のとおり、寺院がいろいろあります。さすがに「邪悪寺院」なんて代物は存在しませんが(笑)。
 ええと、目につくのは、「ヘルム寺院」「ラサンダー寺院」「タロス寺院」

 ヘルムは「守護と力」を司るローフルニュートラルの神さま。真実を見抜く眼力と、弱きを守る剣の技を司っています。所属する神官戦士は、通称「シールドナイト」と呼ばれています。

 ラサンダーは、「再生と創造、若さ」を司る太陽神。アンデッドに対して強く、神官戦士の通称は「モーニングナイト」。

 そして、タロス神は、モモ、ウラ、キン、リュウとは何の関係もなくて(当たり前だw)、「嵐と破壊、反乱」を司る邪悪な神。いや、日本神話のスサノオとか、ルーンクエストのオーランスに相当するんだろうけどね 。神官戦士は通称「ストームナイト」と呼ばれますが、TRPGのTORGとは何の関係もありません(いや、TORGのプレイヤーキャラクターが「ストームナイト」と言う、マニアックネタなんですがね^^;)。

 ……残念ながら、NOVAが信仰している「正義と裁きの神ティール」の神殿は見当たりませんが、ちょっとした物見遊山も含めて、地区をうろついていますと、変な演説をしている人がいます。

「ここにいるのは、偽りの神ばかりだ。真実は、自らの眼を捧げたときに、心の中に示される!」

 うわ、神殿の真っ只中で、ケンカ売ってるよ、この人……と思い、じっくり話を聞いていると、どうやら自分で目をつぶして、盲目になることで、新たな真実が啓示される、とのことです。
 う〜ん、視覚を絶ち、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、そして第六感を封じられたとき、新たなセブンセンシズに目覚め、コスモを究極的に高めることができる……という話は聞いたことがありますが(笑)、そういう話でしょうか? 

 ともあれ、変な主張をしている輩にも付いていく人はいるみたいで、既存の体制に不満を持つ不幸な農民なんかが、彼を支持しているようです。
 その名も、「アンシーイング・アイ教団」というらしいですが、要するに、怪しいカルト教団ですな。
 何だかな〜と思っていると、ヘルム寺院の使いの人が、NOVAに話しかけてきました。お仕事の依頼です。「アンシーイング・アイ教団について調べてくれ」とのことです。
 まあ、聖騎士として寺院と仲良くやっていくのは悪い選択ではないですし、ヘルム神の教義も共感できますので、快く了解の意を示します。

 さらに、テンプル地区には、レディエント・ハート騎士団という聖騎士組織がありまして、フリーとはいえ聖騎士を名乗る者としては、顔を見せておこうと思いました。
 すると、こちらでも仕事を依頼されました。
 「堕落した元聖騎士がいるので、彼の仲間になったふりをして、近づいて倒してくれ」とのことです。身内の不始末なので、公然とは裁けないため、フリーの者に手を汚させよう、ってことですね。なかなかひどい話だ。
 まあ、今さら、「そんな汚いマネはできません」なんて言うほど初心(ウブ)でもないですし、正義の組織に恩を売っておくのは悪くない、という半分打算な気持ちから、引き受けることにします。
 もちろん、建前は「そんな組織の裏切り者は、正義の名の下に裁いてやります!」と瞳をキラキラ輝かせながら(笑)。

 まず、「アンシーイング・アイ教団」の方に取り掛かりますが、連中のアジトは「下水道」らしいので、「劇団員捜索任務」と一石二鳥と思い、早速潜ってみます。
 ですが、ちょっとしたバトルを行なって、怪我して出てきました。宿屋で回復しますか、と探してみると、テンプル地区には宿屋がありません。仕方なく、ブリッジ地区に戻ります。
 再び、ディスク交換の作業が、ちょっくら面倒くさいなあ。

 ブリッジ地区では、堕落した元聖騎士の一団が、密輸業者と接触しているらしいですが、その時間は夜。
 夜に、この辺りをうろちょろしていると、ヴァンパイアに絡まれるのでイヤですなあ。もっとも、このように行動を制約されるのもうっとうしいので、そろそろ ヴァンパイアを倒しておこう、という気になります。
 ヴァンパイア退治に必須の呪文は、エナジードレインを防ぐ「ネガティブプレーンプロテクション」の呪文。僧侶呪文の4レベルです。持続時間がわずか5ラウンドで、パーティーの1人にしか効果がない、といささか心許ないのですが、これを接近戦キャラのNOVAミンスクにかけ、ヘイストを掛けて突っ込めば、何とかなるかな? と思って、試してみました。
 結果は成功。前は手も足も出なかったヴァンパイア3人衆を撃破しました。
 まあ、2人まで倒したところで、防御呪文の効果切れで、1度エナジードレインを喰らって2レベルダウンしてしまったのですが、戦闘終了後、レベル回復の「レストレーション」の呪文をかけてもらうことで、問題ナッシング。
 これで、自分に絡んでくるヴァンパイアを倒したことで、当面、夜も自由に動けるようになった、と思います。

 そして、密輸業者と接触している堕落聖騎士団を発見。
 連中が、密輸業者と仲違いしているところに、助っ人に現われ、顔見知りとなりました。
 連中いわく、「俺たちの仲間になりたければ、騎士団本部に保管されている聖杯を盗んできてくれ」だそうです。
 さあ、どうしようかな?

 宿屋に戻ると、次なるイベントが。
 ナリア
の亡くなった親父さんのお葬式をやるので、グレイブヤード(墓場)地区に来てくれ、とのことです。
 冠婚葬祭は大切な儀礼事なので、そちらを優先する一行でした。
(つづく)

 

●2007年10月4日(木)・ナリア誘拐(第3章その5)

 ナリアの親父さん(デアルニス卿)の葬式ということで、グレイブヤード(墓場)地区に向かいました。
 どうも、
ヴァンパイアというのがおっかないと感じていたので、今までグレイブヤードは避けていたのですが、この機会に探索しておきましょう。まあ、地下墓所を荒らすような無粋なマネはしないつもりですが。

 葬式会場に行って、最初に話しかけてくるのが、BG1にも登場したハーガン・ストームブレイド。
 デューラッグの親友で、邪神タナッリを封じたダガーの持ち主だった人です。デアルニス卿の親友でもあったんですね。

 ハーガン以外の客人は鼻持ちならない貴族ばっかで、主人公を「ゴロツキじみた放浪者」扱いして、あからさまに見下してきます。う〜ん、こちらとしては「正義を守る聖騎士」のつもりなんだけどな。アスカトラ市には、「遍歴の騎士」を尊敬するという騎士道文化はないのか、と詰め寄りたくなりますが、葬式の席なので自重。

 そして、最もイヤな奴だったのが、
ナリアの婚約者イサイア・ロウナル。
 この男は、こちらが
ナリアをたぶらかした、とか、さんざん文句を言うだけ言って、こちらの言い分を聞く耳は全く持っていない態度。聖騎士をそこまで侮辱するとは! と名誉の決闘を申し渡したくなりましたが、こちらにはアスカトラ市における後ろ盾がありません。
 イサイアの方は、単に貴族のボンボンってだけでなく、アスカトラ市の市庁舎の役人でもあり、将官にも相当のコネを持っている様子。うまく付き合うことができれば、イモエン救出にも力を貸してくれるかもしれませんが、向こうはこちらと付き合うつもりはなさそう。
 まあ、
ナリアも完全にイサイアを嫌っている様子なので、イサイアとの交渉は期待するだけムダだと思いましょう。

 こうなったら、こちらも権力者とのコネを求めようと思い、レディエント・ハート騎士団のクエストを続けることにします。ええと、堕落騎士団への潜入捜査のために、連中の求める聖杯を入手しなければいけないんでしたね。
 そういう事情を騎士団本部の方に訴えれば、しぶしぶ貸してくれましたよ、聖杯。
 では、聖杯持って、堕落騎士団のところにGO!
 すると……、 

堕落騎士「フフフ。聖杯がそう簡単に盗めるはずがない。貴様が、騎士団の雇われスパイだということは、すでに分かっていたのだ!」

 うお、そういうことを言われたら、こちらとしては、こうリアクションするしかないじゃないですか。

NOVA「ば〜れ〜た〜か〜〜!」

 いや、別にこちらが前世魔人ってわけではないのですが(苦笑)。

堕落騎士「まあ、どうでもいい。貴様は聖杯を持ってきた。……ということは、貴様を倒せば、それが手に入るということだ。覚悟してもらおうか」

NOVA「それはこちらのセリフだ。貴様はここにいる。……ということは、貴様を倒せば、堕落騎士団の壊滅任務は達成ということだ。わざわざ、ややこしい潜入捜査をする必要もない」

堕落騎士「倒すことができればな」

 はい、倒すことができました。実にあっさりと(笑)。
 任務達成を騎士団に報告に行きますと、団長も非常に友好的となりました。その権力を使って、イモエン救出の協力を頼んだりもしたのですが、騎士団はカウルド・ウィザードの所業には手出しできないそうです。残念。

 まあ、有用なコネは地道に増やして行くしかない、と割り切り、次に「下水道探索」を続けようかな、と思っていたら……、

 突然、宿屋にイサイア・ロウナルと、お供の兵隊たちが乗り込んできました。
 官憲に手を回して、
ナリアを拘束しようというのです。

NOVA「イヤがる娘を、力づくで連れて行こうとは、聖騎士の名において許せん!」

イサイア「彼女は、ぼくの婚約者だ。それをかどわかしたのは、君の方じゃないか。逆らうというなら、正式に裁判で話を決めてもいいのだが。もっとも、こちらは知り合いの役人がいっぱいいるからな。裁判になるなら、どちらが有利か、じっくり考えてみるがいい」

NOVA「それは、脅しているのか?」

イサイア「ぼくは、婚約者としての当然の権利を主張しているだけだ。それと、身分をわきまえぬ思い上がりへの忠告をね。このアスカトラで生き延びるには、身分と、それを支える経済力が必要だ。腕っぷしだけが自慢の君に、それがあるのかな?」

NOVA「それ以上の侮辱は、騎士として見過ごせん。決闘を申し込む」

イサイア「所領も、定住する館すら持たない男が騎士だって? まあ、それは話半分に認めたとしても、ぼくは騎士じゃない。我がロウナル家は、法律と商業を司っている。ここ、アスカトラ市では、剣よりもペン、そして金の方が強いんだ。そろそろ、それを自覚してくれよ、野蛮人くん。それじゃあな」

 ……さすがに、正式の役人相手に斬りつけて、聖騎士の名誉を傷つけるわけにもいかず、歯噛み状態のまま、ナリアは連れて行かれました。

NOVA「くっ、イモエンだけでなく、ナリアまで……ぼくは無力だ」

 ナリアがいなくなって、何が困るかと言えば、魔法使いとしてもさることながら、シーフ技能が使えなくなること。
 
ヨシモシーフの技を転職によって封じてしまっているので、鍵開けや罠外しは(あまり上手でないとは言え)ナリアが頼りだったんですね。

 さあ、どうしようかな? と思っていたら、すかさず、忍び寄って話しかけてくる怪しい男が。

怪しい男「聖騎士の旦那。あなたはイサイアが失脚してくれることを望んでいらっしゃるのでは?」

NOVA「いや、イサイアなんかどうでもいい。あいつが、ぼくやナリアに構わなければ、それ以上は望まないよ」

怪しい男「おや、そうですか? しかし、イサイアはナリアへの干渉をあきらめませんよ。ナリアの受け継ぐデアルニス家の家名と所領は魅力的ですからね。イサイアに権力がある限り、ナリアは狙われ続けます」

NOVA「しかし……罪もない者を策で陥れるのは、ぼくの流儀ではない」

怪しい男「だったら、イサイアが権力の影で、悪事に手を染めているとしたら、どうですか?」

NOVA「……それなら、話は別だ。悪事は裁かれなければ」

怪しい男「そうでしょう、そうでしょう。しかし、それには証拠が必要です。証拠集めの方法を教えますよ。ただ、この件は、あなた独自の行動で行なってもらいます。わたくしどもが手伝っていることは表沙汰にしないで下さい。仮に、イサイアの館の鍵が開いていたとしても、それは、わたくしどもとは何の関係もございません」

NOVA「……分かった。これはあくまで、聖騎士としての正義の活動の一環として執り行う」

 こうして、対立する権力者失墜の片棒をかつぐことになったNOVA
 陰謀渦巻くアスカトラの夜は、まだ終わらない。(つづく)

 

●2007年10月4日(木)・ナリア救出(第3章その6)

 誘拐されたナリアを救出するため、敵対する貴族の不正の証を手に入れようとするNOVA。 最初に向かったのは、スラム地区です。

怪しい男「スラム地区で、バーグという男に話しかけてみなさい。面白い話が聞けますよ」

 はい、聞けました。
 バーグは海賊らしいです。イサイアは海賊一味と結託して、抜け荷などの違法な商業に手を染めていたんですね。バーグの連れの海賊をしばき倒して、「イサイアの家紋付きの手紙」を入手しました。これが証拠1です。

怪しい男「次に、ガバメント地区の、イサイアの館に入れば、いろいろなことが分かるかもしれませんよ」

 不法侵入ですな(爆)。
 まあ、「偶然」鍵が開いていた館に、怪しい奴が侵入しないよう、パトロールしていた……という大義名分を胸に、遠慮なく入らせてもらいます(^^;)
 おや、こんなところに鍵のかかった戸棚が。誰か鍵開けできない?

ヨシモ「今のヨシモには無理アルよ。シーフの技能は封印中ネ」

 そんなことは分かっている。ええと、エアリー、確か「ノック(開錠)」の呪文は使えたよな。

エアリー 「うん、使えたよ。でも、今日は覚えてきていない。レベル2魔法は、いつもミラーイメージ(分身)と、ウェブ(クモの巣)と、スティンキングクラウド(悪臭煙幕)と、メルフズアシッドアロー(酸の矢)を覚えるようにしているんだ」

 
……ということで、宿屋に泊まって、呪文の覚え直しです。今回は、「ノック」ばかり覚える、と。

NOVA「さて、出直してきたな。こんな鍵を掛けていない物騒な家は危険だな〜。もしかすると、戸棚とか宝箱の鍵もきちんと閉じていないかもしれない。試しに、『開錠』の呪文で実験してみよう。エアリーの呪文の練習にもなるし」

ヨシモ「そんな、白々しい言い訳を羅列しなくてもいいアルね。盗みはビクビクすることなく、あくまでプロの仕事と割り切って、冷静沈着に……」

NOVA「いや、ぼくは盗みのプロになるつもりはないし。戦いのプロは自認するけどな」

ヨシモ「つまり、人殺しのプロってことヨネ。それって、いばれることアルか?」

NOVA「う、ぼくが戦うのは、悪党だけだ」

ヨシモ「だったら、悪党から盗むのも問題ないアルよ。少なくとも、盗みは命までは奪わない分、良心的アルね」

NOVA「そ、そうかな?」

 だんだん、盗賊の論理に染められかけている聖騎士だったりします(笑)。
 そして、魔法で開けた戸棚からは……、

NOVA「おお、不正の跡を記した会計帳簿と、抜け荷の証拠となる御禁制の宝石だ。とんでもない物を発見してしまった!」

 ……と、どこかの「ICPOの警部」みたいな白々しいセリフを口にしつつ、贋金ゴート札ならぬ不正の品 (証拠2)を入手した次第。
 それにしても、会計帳簿が抜け荷の証拠だなんて、何だか気分は水戸黄門の忍びですな。

 こうして、証拠の品がそろったので、いよいよ裁きの場へ向かいます。
 アスカトラの市庁舎にて、イサイアの上司に「不正の証拠」を示しながら、告発タイムと。
 もちろん、「聖騎士としての仕事で、海賊退治の任務を果たしていたら、たまたま発覚した悪事」なんて大義名分をこしらえます(笑)。

 結果は……不正行為の件でイサイア失脚、ナリアは無事に解放されました。

ナリア「ごめんなさい。私のせいで迷惑かけて」

NOVA「いや、こっちも今回の件でよく分かったさ。君が、このパーティーにとって、かけがえのない仲間だってことが。これからも、よろしく頼む。君の盗賊技能は頼りにしているよ」

ナリア「……あのう、私、今は魔術師なんだけど……」

NOVA「もちろん、魔術師の技も大事さ。でも、やっぱり盗賊がいないと!」

ヨシモ「わたしの技の封印が解けるまで、よろしく頼むのことヨ」

ナリア「分かったわ。盗賊だろうと、魔術師だろうと、できることは何でもするわ」

 こうして、ナリアにまつわる事件を、無事に解決した一行。さらにアスカトラの街の探索は続きます。(つづく)

PS:ここまでの冒険でレベルアップしたのは以下の3人。

●ジャヘイラ(HP82):ハーフエルフのレベル9ファイター/レベル11ドルイド・女性。

●ヨシモ(HP78):東洋人のレベル8ファイター(元レベル11バウンティハンター)・男性。

●エアリー(HP42):アヴァリエルエルフのレベル9クレリック/レベル9メイジ・女性。

 

●2007年10月12日(金)・次元の扉を突き抜けて(第3章その7)

 ナリアの誘拐騒動で、少々、横道にそれましたが、ここから話を本筋に戻します。
 そもそも、現在、我々が抱えているクエストがどれだけあるか? 
 当面の大目的は、イモエン救出にあるわけですが、そのために、いろいろな権力者とコネを作ろうとしている最中(キャラクター的には)。プレイヤー的には、話を先に進める前に、経験値稼ぎをしているんですがね(^^;)。

 で、列挙していきますと、

「1.シャドウ・シーフに協力して、ヴァンパイアギルドと戦う」
「2.官憲の依頼でウマル・ヒルに向かって、ヴァリガーという男を捕まえる」
「3.クァイルに依頼されて、劇団の団長を助ける」
「4.ヘルム寺院の依頼で、カルト教団について調べる」
「5.ウィンドスピア・ヒルにいるドライアドの女王にドングリを渡す」

 こんなところですね。
 ストーリーを先に進めるには、1が正解って分かっているんですが、聖騎士ロールプレイを考えるなら、それは最終手段。
 「裏の世界に協力するのは、表の世界でできることを全て果たしてから、どうしてもやむを得ないときに」と思っているので、寺院や官憲のクエストを先に解決するのが筋ですね。

 あと、ナリア絡みで、グレイブヤード地区をちょこっと歩いてみると、ミニクエストに出くわします。
 「孤児の養い親を探して、子供を守るという誓いを果たせなかった失意の騎士に話をつけ」たり、
 「ぬいぐるみを探しているハーフリングの子供の幽霊の願いをかなえ」たり、
 「地面に生き埋めにされた男を救出して、実行犯の悪党を退治し」たり、
 細々とした事件を解決しました。

 さらに、ぬいぐるみ事件を解決する際、立ち寄った宿屋「スラム地区のコパーコロネット」。ここは、ナリアと最初に会った場所でもあるのですが、あんまり、じっくり調べていませんでした。
 宿屋の裏で、何かいかがわしいことをしているような気配があるのですが、今はまだ、放置しておきます。誰かから依頼されたならともかく、自分の好奇心を満たすためだけに、他人の裏をあれこれ詮索するようなキャラじゃないですから。
 あと、ファークラーグ卿という男が、「自分の領地を荒らすオーガー盗賊を退治して欲しい」という依頼をしてきます。その領地ってのが、ウィンドスピア ・ヒルでして、場所を教えてもらい(地図に記入してもらい)、「おお、だったら5のクエストも果たせる♪」なんて思ったんですが、アスカトラの外に出るのは、当面先送り。
 まずは、市内で解決できるクエスト優先だろう、という結論に。

 結局のところ、3と4のクエストが、「テンプル地区の下水道探索」という点で一石二鳥なので、改めて、そこから手を付けます。
 下水道でコボルドやゴブリンを蹴散らしながら進めて行き、「魔術師メクラスの家」にたどり着きます。彼こそが、劇団の花形役者エルダリスを捕まえた犯人……ということで、しばき倒します。で、ついでに持っている呪文書(スクロール)なんかを強奪したり(笑)。
 敵の魔術師を倒すことで、味方の魔術師の呪文レパートリーを増やすのは、D&Dの基本ですな。
 ついでに言えば、敵から奪った魔法の武具で、味方を強化するのも、D&Dの基本(笑)。
 ……要するに、冒険者は略奪者なわけで。

 こうして、エルダリスを救出した一行は、劇団に戻ります。
 すると、恐るべき秘密が……。

 何と、この劇団の人々は、この世界の住人ではなかったのです。

 ええと、裏次元ディメンシア人? それともダイノアース? まさか異次元人ヤプールってことはないよね……などと、特撮者としてはついつい妄想してしまうわけですが、
 D&Dの世界では、多元宇宙なんて、よくある話です(笑)。

 旧版D&Dですと、緑箱のコンパニオンルール(レベル15〜25まで対応)で示されておりますし、
 AD&Dや現在のD&Dでも、『マニュアル・オブ・プレーンズ』(次元界の書)なんてサプリメントが存在します。
 まあ、NOVAはそこまでキャラを育てたことがありませんので、TRPGで使用したことはありませんが。とりあえず、ルールだけは知っているってことで。

 そう言えば、クァイルさんも言ってたっけ。
 「劇団長とは、アウタープレーン(別次元)絡みの冒険で知り合った」って。
 そのときは、劇団長も別次元の冒険に出かけていた、と思い込んでいたんですが、実は元々、別次元の住人だった、とはね。

 少々、ビックリはしましたが、こちらも「邪神の子」という出自があるわけで、
 「神の子」がいる以上、「異次元人」がいたところで、冒険者的には問題なし、と納得します。

 で、劇団長曰く、
 「別次元で上演した諷刺劇が、そこの次元の権力者の怒りを買って、捕まりそうになったので、この世界に逃げ込んできた。エルダリスの持っている宝石こそが、次元の扉を開く鍵だ。魔術師メクラスも、自分の研究のために、その宝石を奪おうとしたのだ」とのことです。
 はあ、何だか、話が大きくなっていますなあ。

 劇団長がさらに続けて曰く、「そろそろ、ほとぼりが冷めた頃だと思うので、自分の次元に戻るつもりだ」と。
 う〜ん、そういう次元を自由に旅できる方が協力してくれるなら、イモエン救出もうまく行くかな、と期待して、こちらは劇団長に付き合うことにします。

 すると……、

 次元の扉を開けた瞬間、「次元ハンターM」(仮称)といった雰囲気の「異次元賞金稼ぎ」が門の向こうから出現して、団長さんたちをさらっていきました

 ……どうやら、ほとぼりは全然冷めていなかったようです(苦笑)。

 さあ、目の前には、開いたままの「次元門(ポータル)」がある。君はどうする? という選択肢を突きつけられてしまいました。
 ここはあれですね。
 冒険者なら、「迷わず、飛び込む」ですよ。こうして、無理無茶無謀な異次元突入行が始まりました(つづく)。

 

●2007年10月12日(金)・次元牢獄(第3章その8)

 比較的のんびりした気分のシティーアドベンチャー(都市冒険)が、
 突如として、次元の壁を突き抜けたマルチバースアドベンチャー(多元宇宙冒険)に変わってしまいました。

 D&D侮りがたし。

 着いた場所は、プレイナー・プリズンと呼ばれる牢獄です。
 どうも、このゲームって、「牢獄からの脱出」や「捕らわれている人の救出」がしょっちゅう出てきますな。
 そもそも、スタートイベントからして「囚われた状態からの脱出」でした。
 これだけ、そういうネタが続くと、解放者NOVAの称号が欲しいところ。

 ……と、のんびり語っている場合ではありません。
 次元牢獄に入ると、「追ってくるとはバカな奴だ」と賞金稼ぎの人に言われて、戦闘が始まってしまいます。
 ちょっと苦戦はしましたが、ヘイスト使ったりして、他にもまあ、いろいろやって、辛うじて勝利。ちょっと呪文とか、体力とか、消耗したので、その場で眠ったりしてみると、あれ? 誰も邪魔する者もなく、ぐっすり眠ることができました。ラッキー♪ 
 起きてから、倒した敵の荷物をあさります(笑)。
 「スピードブーツ」とか、珍しいマジックアイテムを発見して、ほくほく気分です。

 で、気付くと、さっきから「完全に無視されていた脱走奴隷が、何か言いたそうな目で」我々の方を見ていました。

 ええと、君は何かな?

脱走奴隷「ふう、やっと話しかけてくれましたか。ここは次元の牢獄です。あんさんらの連れの劇団の方々は、奥に連れて行かれました。門が閉まってしまったので、ここから出るには、次元を操る魔法が必要です」

 え? 門が閉まったって? あ、確かに。
 どうやら退路を絶たれてしまったようです。これは痛恨の戦術ミス。撤退のできないような戦いは、賢者のすることではありません。補給路もない以上、短期決戦を図るしかないではありませんか。
 ともあれ、いかなる作戦を実行するにしても、情報は必要です。ほら、そこの君、早く情報をよこすんだ。

脱走奴隷「……監視者の連中は、わしら奴隷に洗脳首輪をつけて、命令に逆らえないようにしています。監視者を倒すためには、洗脳首輪をコントロールしている装置を発見し、それを操作して、奴隷の反乱を扇動させるのがいいでしょう。さもないと、あんさんらは監視者だけでなく、大勢の奴隷まで相手にしないといけません」

 うむ、情報ありがとう。
 ところで、君はどうして、洗脳首輪をつけられてないの?

脱走奴隷「……いや、たまたま、偶然、運のいいことに、わしの首輪は壊れていたんです。だから、自分の意志を保てて、うまく脱出の機会をうかがってたんやけど」

 うわ、何だか、物すごいご都合主義のような気もするけど、情報提供の役目、おつかれさま。
 とりあえず、コントロール装置を見つければいいんだね。

 ……ということで、牢獄内を歩いて、コントロール装置を発見します。ただし、それを見張っている奴隷もいまして。

奴隷「侵入者を倒すんだ!」

 ええい、邪魔をするんじゃない……と、ただ操られているだけの奴隷をやむなくボコボコにする一行。
 いや、まあ、一応は峰打ちだったということにしておきましょう。本気で殴り倒していたなら、何か後味が悪い。

ナリア「あ、何だか、きれいな首輪、発見♪ マジックアイテムかしら。試しに着けてみるわね」

 ……て、オイオイ、それ、洗脳首輪だって。
 装着してどうなるかは分かりませんが、目が虚ろになって「ご主人様、何なりと命令をお願いします」なんて言い始めたら、それはちょっと萌え風味 。だけど、ゲームオーバーになりそうなんでパス。
 それよりも、早くコントロール装置を操作して……

コントロール装置「エラー。エラー。本機への操作にはマスタリー・オーブが必要です」

 あ、そう。だったら、マスタリー・オーブを持っている奴を倒さないといけないんだね。さらに奥へGO!

 途中、転送装置の罠が仕掛けられていて、パーティーを分断されるなどの難関もありましたが、(リセット押して)うまくすり抜けて、後はヘイスト掛けての力押しで一挙攻略。
 監視者の飼っているペットのワイバーンなんかも倒しました。ちょろい、ちょろい。

 少しやばかったのは、回復役のジャへイラさんがホールドの呪文で金縛りにされている間に、主人公のHPがガリガリ削られてしまったこと。とっさに、エアリーに僧侶魔法を使わせなかったら、危なかったです。
 エアリーはふだん、魔術師として使っていて、僧侶魔法はあまり意識していませんでした。HP少ないので、回復のために前に出すのも危険ですし。ただ、「ミラーイメージ」や「ストーンスキン」などの防御魔法も万全でしたから、非常時に前に出すのは、無謀じゃないってことで。

 マスタリーオーブを入手後は、コントロール装置を操作して、奴隷解放バトル。何だかデジャブ……と思っていたら、こういう記事も昔、書いていたんですね。大体、レベルも、似たような時期ですか。

 こうして、次元牢獄を制圧した我々は、マジックアイテムもいっぱい手に入って、ほくほく顔で、団長さんとエルダリスを救出しました。

団長「私は、このまま次元界の旅を続けます。あなたはどうしますか、エルダリス?」

エルダリス「私は、助けてくれたNOVAさんに恩を返すため、同行するようにします」

団長「そうですね。それがいいでしょう。では、NOVAさん、元の世界への帰り道はあのゲートです。ごきげんよう」

 いや、ごきげんよう……って団長さん、あなたのその次元移動の能力使って、イモエン救出の協力は……

エルダリス「おお、囚われの幼なじみの小鳥を救出するとは。これぞ冒険。私も手伝いましょう♪」

 そうか? だったら、君は次元移動できる? 

エルダリス「それができるのは団長だけだ。私にできるのは、歌って語って、華麗に舞うことだけ♪ 戦いの舞台に、華麗な華を咲かせることだけ♪ 囚われの小鳥を救うために、そのさえずりに耳をすませましょう♪」

 ……次元移動のできない、ただの芸人には用はない。さようなら。

 こうして、救出したエルダリスと別れて、次のクエストに挑むことにしたNOVAでした。舞台は再び、アスカトラへ。(つづく)

PS:次元牢獄のクエストで、ナリアを除く5人がレベルアップします。

●主人公NOVA(HP114):人間のレベル10キャバリエ・男性。

●ミンスク(HP99):人間のレベル10レンジャー・男性。

●ジャヘイラ(HP83):ハーフエルフのレベル9ファイター/レベル12ドルイド・女性。

●ヨシモ(HP78):東洋人のレベルファイター(元レベル11バウンティハンター)・男性。

●ナリア(HP65):人間のレベル11メイジ(元レベル4シーフ)・女性。

●エアリー(HP44):アヴァリエルエルフのレベル9クレリック/レベル10メイジ・女性。

 

●2007年10月15日(月)・ビホルダーの恐怖(第3章その9)

 次元牢獄で奴隷解放を行なった聖騎士NOVA
 でも、後から冷静になって考えたら、それって「犯罪者の脱獄の手引きをした」ことになりますな。
 法を遵守するのが旨であるローフルキャラとして、そうした行動はいかがなものか? と、ちょっと考えてしまいます。
 一応、「知人が捕まったから、助けようとした」という理由はあるのですが、それって、つまり、個人的事情を法より優先させた、ということになります。

 ケイオティックグッドのキャラなら、「法よりも、個人の正義が大切」と割り切ることができるのでしょうが、
 ローフルグッドなら、「悪法も是、また法なり」と考えるでしょう。仮に法概念と正義が対立するなら、合法的に法を改善するように尽力するのがロールプレイではないか、と思うわけで。

 ……まあ、「別次元の法なんて、俺が知るか!」と言い放つのも、格好いいのですが、少なくとも聖騎士NOVAはそういうキャラじゃないはず(プレイヤーのNOVAだったら……そもそも法に触れるような危なっかしい冒険はしませんね^^;)。

 と、アラインメントについて、真面目に、杓子定規に考えすぎると、プレイが進みませんなあ(苦笑)。
 あくまで、フレイバー程度にとどめるとして、話を続けましょう。
 これでエルダリス関連のクエストは終了しましたので、引き続き下水道探索から、「カルト教団クエスト」に挑戦することにします。
 地下にあるカルト教団のアジトに、「詳しい話を教えて欲しいのですが」と言って(嘘はついてないよね^^;)、あいさつに行くと、
 「入信希望者は、自分の目を捧げてください!」と幹部の人に説教されます。

 「いや、私、まだまだ未熟な信心なんで、目をくり抜くような怖いマネは勘弁してくださいよ。そもそも、そう言うあなただって、目は開けているじゃないですか?」とツッコミを入れると、

 「もちろん、教団の教えを心から学ぶためには、視力は邪魔になります。しかし、世の中には視力の必要な、世俗の雑事だってあるのです。平信徒は目を捧げることで真理を学び、技量に長けた教団の戦士は、その武力をもって外敵から信者を守り、教団のために尽くすのです。見れば、あなたも相当、腕が立ちそうだ。教団の戦士になることを希望しますか?」

 「それは……どうすればなれるんですか?」(希望します、と言えば、それはウソ。微妙な返事で嘘は避けます^^;)

 そうすると、教団幹部は、教団が求めるアーティファクト(強力なマジックアイテム)の話をしてくれます。
 教団の神は、アーティファクトの片割れを所持しているのだが、もう半分が、アスカトラ市の地下にある古代神殿に隠されているそうです。そのアーティファクトの杖を完成させたとき、神は真の力を取り戻す、とのこと。

 「で、その神って、どういう方なんですか?」と核心に触れた質問をすると、幹部の人は恍惚とした表情で、疑いも見せずに、「我らがアンシーイング・ アイ教団の神は、<盲目のビホルダー>と呼ばれています」と語ります。

 ゲッ、ビホルダーだって? 
 D&Dを知る者なら、「ビホルダーがどれだけ厄介なモンスターか」と思わない者はいないんじゃないか? と三重否定疑問文という相当に混乱した文をもって、驚きを表現しましたが(爆)。

 要するに、ビホルダーってのは、非常にイヤな敵なんです。

 その外見は、ドラクエの「メデューサボール」「ゴーゴンヘッド」の元ネタになっており、巨大な球体の真ん中に大きな一つ目、そして頭髪のように突起状の小さな目が伸びている化け物です。
 有名なファンタジー漫画「バスタード」に登場する「鈴木土下座右衛門」なんてネタもございますが、そちらの詳細はWikiなんかで調べてみてください。

 D&D関連ですと、昔、リアルタイム3Dダンジョン物コンピューターRPGに『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』なんて作品がございまして、ラスボス扱いだったりします。

 また、映画『ダンジョン&ドラゴン』にも、悪の城の庭園で見張りモンスター役として放し飼いにされているビホルダーが出ておりましたが、あれは、ちょっとシュールな光景でしたな。確かに、ビホルダーはD&Dを代表するオリジナルモンスターの一つですが、「城の庭には、普通、配置されない」と思いますよ。むしろ、ダンジョンの奥に潜んでいる異形のモンスターでして、白昼堂々と姿をさらすような見せ方はされない……はず。
 それとも、海外のD&Dゲーマーは、ビホルダーをああいう使い方するのかな? 

 とにかく、ビホルダーが邪神扱いとは、納得です。
 その眼球や目突起から、多彩な光線を放ち、魔法を封じたり、混乱させたり、金縛りに合わせたり、などなど、特殊能力のオンパレード(最近、NOVAは「オンパレード」という表現をやたらと使っているような気が^^;)。

 ……ただ一つ、ツッコミ点が。
 「盲目の」ビホルダー? 
 ええと、ビホルダーを知らない人がイメージしやすいように語りますと、「盲目の目玉親父」とか「盲目の一つ目タイタン」とかになるでしょうか……って、後者は後者で、 古い特撮ファンじゃないと分からない例えですが(苦笑)。
 つまり、「目玉のオバケが盲目でどうすんの?」ってことです。

 そう思っていたら、ゲーム中でも、主人公がしっかりツッコンでいましたが。

 「盲目のビホルダーなる者が実際に存在するかは知らないが……」

 それにしても、神様が盲目だから、信徒にも盲目になることを要求するとは、とか……
 真の力を取り戻すってのは、盲目じゃなくなるってことかな? とか……
 いろいろなことを考えていたら、いつの間にか話が終わって、「アーティファクトを探し出す」というクエストを受けてしまいましたよ。おまけに、地下に入るための鍵までもらってしまったし。

 仕方なく、アーティファクトを求めて、地下に入ることにします(何か主体性のない、状況任せな奴)。

 地下に入った。すると……待て! と止める男ありけり。

 お前はアーティファクトを探しに来たのだな! いいか、それをアンシーイング・アイに渡してはいかん!」 

 「そうですか。だったら、とっとと破壊しますか。別に、ビホルダーの味方をする気もありませんし」と答えると、

 「それもいかん!」と応じる、見ず知らずの男。

 「だったら、どないせえっちゅうねん? そもそも、あんた誰?」と、半分イライラしたため、ついついプレイヤーの地が出てしまい、関西弁で応じたりすると、

 「私は、アンシーイング・アイの元神官だ。目を捧げてから、奴らの恐ろしい企みに気付いて、レジスタンスを展開しているのだ!」と、偉ぶって答える男。

 (いや、そんなん、目ん玉ささげる前に気付けや)とツッコミ入れたくなりましたが、ふと気付きました。

 「真実は、自らの眼を捧げたときに、心の中に示される!」って教団の教義に(笑)。
 つまり、この男は、身をもって教団の教義が正しかったことを示しているわけです。それなのに、教団が間違っている、というのは何だか自己矛盾(苦笑)。

 ……と、頭の中で論理を展開している間に、元神官は語り続けます。
 相手の反応を見極めずに、恍惚とまくし立てるのは、洗脳された信者にありがちな態度だと思いますが。

 「いいか! <盲目のビホルダー>を倒すには、アーティファクトの力が必要だ。おまえは、地下神殿からアーティファクトの片割れを手に入れ、さらにアンシーイング・アイの持つ、もう半分を組み合わせないといけない。さもないと、<盲目のビホルダー>を倒すことはできないのだ!」 

 ええと……それって、ものすごく面倒なクエストじゃありません? 
 つまりは、敵の持っている武器を奪わないと、その敵を倒せないってことですよね。
 ただでさえ、ビホルダーってだけで厄介なのに。

 ……それでも、いつの間にか、地下神殿に侵入していた聖騎士NOVAでした(爆)。
 ツッコミだけは入れながら、性根は素直な関西人ですので(プレイヤーが)。

 ちゃんと、途中のリドル(なぞなぞ)もクリアして、経験値も稼ぎましたし。
 答えは「命」「時間」「現在」です……と、一応、攻略記事みたいなことも書いてみる。

 そして、その直後! 

 出現したビホルダー軍団! 

 ライトニングボルト(電撃呪文)を連発して、パーティーを壊滅状態に追い込んできます!

 ……う〜ん、このクエストは現在のパーティーレベルでは、まだまだ荷が重かったようですな。

 リベンジを心に刻み込みつつ、リセットしてクエスト断念。
 今のは、夢の中のできごとでした(笑)。突如、関西弁で喋り出した聖騎士NOVAも、キャラっぽくないツッコミ体質も、全部全部夢の中ってことで、なかったことにしてください。
 きっと、あれですな。
 前回の次元転移の影響で、現実と虚構がいろいろ入り混じっているのでしょう(笑)。

 ……と、強引なこじつけを行いながら、別のクエストに移ることを決めたプレイヤーのNOVAでした(つづく)。

PS:教訓・レベル10のキャラクターで、ビホルダーに挑戦するのは、やっぱ厳しいよね。

 

●2007年10月17日( 水)・テンプルクエスト(第3章その10)

 次元転移の影響による幻視か、
 それとも夢のお告げか、
 ともかく、アスカトラ市の地下に潜伏するカルト宗教の探索は、今のパーティーには危険すぎることが分かりました。

 ビホルダー退治は後回しにして、次のクエストに挑むことにします。

 その前に、まずは、仕事をくれた「ヘルム寺院」に経過報告。

NOVA「あのアンシーイング・アイ教団は、ビホルダーを神と崇める邪教集団だったんです」

ヘルム神官「何と……ビホルダーですか。それは穏やかでありませんね。……で、証拠はあるのですか?」

NOVA「証拠ですか?」

ヘルム神官「ええ。たとえば、ビホルダーの目突起の断片とか、あるいは、死体そのものか……ともかく、明白な証拠もなしに、ヘルム寺院は動けません」

NOVA「証拠はまだ揃えていません。しかし、この街の地下に、ビホルダーが集団で巣食っているんですよ。寺院としても、きちんと調査するのが筋だと思うのですが」

ヘルム神官「そのために、あなた方を派遣したんですよ。あなたは報告してくれましたが、その報告を立証する証拠は提出していない。引き続き、調査をよろしくお願いします」

NOVA「ビホルダーが相手じゃ、すぐというわけにはいきませんね。この件は、いずれまたってことで」

ヘルム神官「やむを得ませんね。では、別の仕事をしてみませんか?」

NOVA「別の仕事?」

 ヘルム神官の提示した仕事とは、「ヘルム寺院」を荘厳するための芸術作品を、街に来ている有名芸術家サールズ卿に造ってもらうように交渉すること。
 交渉任務……ということは、カリスマ18のパラディンにとっては得意分野です。喜んで引き受けましょう。

 そして、サールズ卿との交渉。
 気難しい芸術家の彼は、作品を作るための材料「イリジウム鉱」を要求してきました。イリジウム鉱はレアアイテムらしいです。
 レアアイテムを手に入れるために、町中駆け回って、「鉱石商人→仕入れ先の闇ドワーフの鉱夫→彼から鉱石を奪った連続殺人犯」までたらい回しにされました。最終的には、連続殺人犯を始末して、鉱石GET。ついでに、連続殺人犯の首を官憲に引き渡して、名声と賞金GET。

 この機会に、もう一度、官憲の人たちと話して、イモエンを捕まえているカウルド・ウィザードについて、じっくり情報を集めます。でも、結局分かったのは、官憲の権力をもってしても、カウルド・ウィザードの所業に干渉することはできない、ということです。
 つまり、このまま表の仕事をいくら果たして、権力者とのコネを作っても、イモエン救出の役には立たない、ということが、 キャラクター的にも、ほぼ確定したわけです。
 やはり、表でダメなことは裏の世界で解決しないといけないのでしょうか? と、頭の固い聖戦士NOVAも思い始めた頃合い。

 サールズ卿には、きちんとイリジウム鉱石を渡して、ヘルム寺院のための芸術品を作ってもらうことになりました。これにてクエスト達成♪
 すると、ヘルム神官がもう一つ、仕事を依頼してきます。

 太陽神ラサンダーの寺院と、嵐の神タロスの寺院の仲が最近、険悪になっていること。
 そして、ラサンダー寺院の中の裏切り者が、重要アイテムを盗み出して、タロス寺院に売り飛ばそうとしているらしい。
 中立のヘルム寺院も、事ここに至って、一色触発になりそうなのを、見て見ぬふりをすることはできません。
 しかし、寺院同士の抗争に、寺院と関係ある者が動き回っても、ますます状況を悪化させるだけなので、「寺院とは直接関係ないけど信頼できる者に、盗まれたアイテムをこっそり取り戻して、当面の不和の種を解消して欲しい」とのことです。

 ややこしい任務ですが、これに成功すれば、ヘルム寺院と、ラサンダー寺院、両方にコネを作ることができそうです。

 「はい、わかりました」と二つ返事で引き受けて、盗賊の潜んでいるスラム地区へGO! 
 いろいろ歩き回って、盗賊やっつけて、目的のアイテムを取り戻します。またまたクエスト達成♪

 ただ、今回、スラム地区をいろいろ歩き回って、情報収集していたところ、地区の人の関心は、「街中に突然出現した謎の巨大球体プレイナー・スフィア」にあることが分かりました。
 プレイナー・スフィア。伝説によると、「古の魔術師ラヴォクが作った次元転移装置」で、こんな物が街中に出現したことで、カウルド・ウィザードも神経質になっている、とのことでした。そして、このプレイナー・スフィアの秘密を握る男が、指名手配中のヴァリガー・コルサラ。
 やはり、彼を追うことが、カウルド・ウィザードとの接触に通じる近道のようです。

 結局、寺院とコネを作っても、「寺院はカウルド・ウィザードに対して不干渉」との原則を告げられるだけに終わりました。
 もはや、街でできることはこれだけかなあ、と思い切り、街の外のクエストに目を向けます。

 目指すは、ヴァリガーが潜むと言われているウマル・ヒルへ。(つづく)

【次のページへ】