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2:戦隊ロボット発展史
(その5・ギンガマンからタイムレンジャーまで)

20.星獣戦隊ギンガマン(1998年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ギンガイオー 五体の銀星獣が合体。 ガルコンボーガン流星弾
銀鎧剣・銀河獣王斬り
星獣合体
1’ 超装光
ギンガイオー
ギンガイオーが「ギンガの光」の
力で、パワーアップした形態。
頭部と胸、銀鎧剣に黄金の
強化パーツが追加される。
超銀鎧剣・
銀河大獣王斬り
超装光!
ギンガイオー
  分離メカ名
(星獣→銀星獣)
特徴 操縦者  
ギンガマンと強い結びつきを持つ
巨大生物。
普段は生物的な外観の星獣だが
自在剣・機刃の力により、
メカニカルな銀星獣に大転生し、
ギンガイオーに合体する。
  @ ギンガレオン 口から「剛火炎」を放つ
ライオン型の星獣。
銀星獣状態では「銀火炎」を放つ。
ギンガイオーの頭胸部になる。
ギンガレッド  
  A ギンガルコン 龍とハヤブサの合いの子みたいな
外観の飛行星獣。
翼から「轟旋風」を放ち、
銀星獣状態では「銀旋風」に強化。
ギンガイオーの背中、
ガルコンボーガンになる。
ギンガグリーン
  B ギンガリラ 怪力「剛腕力」を誇る
ゴリラ型星獣。
また、銀星獣状態では、
「銀吹雪」を放つ。
ギンガイオーの腰と脚になる。
ギンガブルー
  C ギンガベリック 「強雷撃」を放つオオカミ型星獣。
銀星獣状態では、
目から「銀閃光」を放つ。
ギンガイオーの左腕になる。
ギンガイエロー
  D ギンガット 「合花弾」を放つネコ型星獣。
銀星獣状態では、
目から「銀閃光」を放つ。
ギンガイオーの右腕になる。
ギンガピンク
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
合身獣士
ブルタウラス
重星獣ゴウタウラスが
重騎士を収納合身。
人型になった形態。
武器は、2本のブルソードを
結合させた双刃状のツインブルソード。
後に、ナイトアックスを使うようになる。
ツインブルソードによる
野牛鋭断

ナイトアックスによる
野牛裂断

騎獣合身
  重星獣ゴウタウラス タウラス星の星獣。
黒騎士ブルブラックに伴われて
地球に来た。
後に、黒騎士の力を受け継いだ
ヒュウガに託される。
重騎士を騎乗させて、
突進攻撃を行う。
   
  重騎士 黒騎士ブルブラック(後にヒュウガ)が、
ゴウタウラスから放たれる
光を受けて、巨大化。
2本のブルソードで、素早く攻撃する。
   
鋼星獣
ギガライノス
ライノス星の角付き4足星獣が、
宇宙商人ビズネラに改造された
陸戦型の鋼星獣。
5台の車両ギガホイールに分離。
サイのような突進力と、
光線銃ギガンティスバスターによる
射撃を得意とする。
ギガンティスバスター 獣陸合体
鋼星獣
ギガフェニックス
フェニックス星の鳥型星獣が、
宇宙商人ビズネラに改造された
空戦型の鋼星獣。
5機の航空機ギガウィングに分離。
飛行能力を生かした機動戦法で、
敵を翻弄しながら、
ギガニックブーメランを放つ。
ギガニックブーメラン 獣空合体
鋼星獣
ギガバイタス
バイタス星のサメ型星獣が
宇宙商人ビズネラに改造された

海戦向きの鋼星獣。
分離状態のギガライノスと
ギガフェニックスを収納する
母艦のような役割を果たし、
実戦にはほとんど出ない。
なお、鋼星獣は自らの意思を持ち、
ギンガマンを搭乗させることはなく、
あくまでサポートロボの位置付けである。
   

 2002年1月現在、「パワーレンジャー・ロストギャラクシー」として見ているギンガマンのロボット群です。
 この作品は前作までとちがって、1号ロボのギンガイオーが物語の最後まで主力ロボとして活躍したことが注目ですね。
 また、1号ロボの必殺技が「剣」ではなく、「ガルコンボーガンによる射撃」だということも、特筆すべきでしょう。後に、超装光ギンガイオーにパワーアップしてからは、剣技主体となりましたが。

 ギンガイオーの合体は、「頭胸+背中+右腕+左腕+下半身」で、隠大将軍に割と似ています。同じ動物5体合体ということで、ガオキングとも比較できるでしょう。というか、ギンガマンという作品自体、ガオレンジャーと比較できる部分が豊富にあると思われます。「星獣」と「パワーアニマル」なんて、ほぼ同じような設定だし。
 もっとも、合体システムとしては、ギンガマンの場合、発展性に乏しいですが。

 2号ロボのブルタウラスは、合体ではなく合身です。この言葉の起源は、ダイアポロンにあると思われます。後に、ゴーディアンに受け継がれました。要は、人が他のロボットやメカを装甲のように身にまとう合体パターンなんですね。ある意味、パワードスーツと同じようなもの。ただし、ただのパワードスーツと比べて、合身されるメカは非常に巨大なものですが。
 この黒騎士から巨大化する重騎士。等身大から巨大化する系譜としては、ニンジャマンガンマジンの後継者と言えましょう。まあ、黒騎士ヒュウガは、かつてカクレンジャーの戦闘リーダーとして忍術の訓練も受けていましたから、巨大化するのも納得できるということで(笑)。

 そして、サポートメカの立場で脇役に甘んじている鋼星獣の皆さんです。
 ギンガイオーのピンチに、援護に駆けつけてくれます。とどめはギンガイオーに任せる辺り、出しゃばらない方々ですね。
 
 まず、ギガライノス。5台の車両ギガホイールに分離しますが、それって、ただの収納形態なんですね。本来は1体の生物だったのが、5台に分割されるって、どんな気分なんでしょうか。
 ちなみに合体パターンとしては、ホイール1(顔と背中)、ホイール2(胸)、ホイール3(腹と腰)、ホイール4(両腕)、ホイール5(脚と頭部装甲)となってます。この合体パターンは前例がないですね。
 車の5台合体だと、ターボロボRVロボを思い出しますが、前者は「頭胸背中+腕胴+脚部+右足+左足」で、後者は「頭胸+胴+両腕+右脚+左脚」です。
 そもそも5機合体で、「両腕1セットかつ両脚1セット」なんて合体は、オーブロッカーメガボイジャーくらい。でも、それらは「脚部と足部が分割」されていますからね。
 いやあ、いろいろな分割パターンがあるな、と感心させられます。
 ちなみに、合体の際の余剰パーツを組み合わせると、武器のギガンティスバスターになります。

 次に、ギガフェニックス。5機の航空機ギガウィングに分離します。合体パターンとしては、ウィング1(胸)、ウィング2(顔、胴、両腕)、ウィング3(腰と大腿部)、ウィング4(右足)、ウィング5(左足)となってます。この合体パターンは、オーレンジャーロボに近いみたいです。
 そして、このギガライノスギガフェニックスは、合体途中で腕や脚が勝手に動く描写が見られます。これなどは、後のガオキング・ストライカーの脚だけ走ってる合体描写に受け継がれているんですね。

 最後に、母艦的役割のギガバイタス。系譜としては、ビクトレーラーキングピラミッダーを受け継ぐものですが、それよりもジャガーバルカンを思わせるデザインが印象的です。
 通常の母艦形態をクルーザーモード、搭載メカを発進させる時の形態をスクランブルモードと称します。武装としては、バイタスキャノンを装備。

21.救急戦隊ゴーゴーV(1999年)

 

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ビクトリーロボ 99(救急)マシンの
5体合体。伸びる腕
(ラダーアーム)が特徴。
ACDだけが合体した
腰から下のビクトリーウォーカー
形態でも活動可能。
ブレイバーソード・
ビクトリープロミネンス
緊急合体
  分離メカ名
(99マシン)
特徴 操縦者  
  @ レッドラダー ロボの胸と腕になる
はしご車
ゴーレッド  
  A ブルースロウワー ロボの腰と大腿部になる
化学消防車
ゴーブルー
  B グリーンホバー ロボの頭と背中になる
ホバー航空機
ゴーグリーン
  C イエローアーマー ロボの左脚になる装甲車 ゴーイエロー
  D ピンクエイダー ロボの右脚になる救急車 ゴーピンク  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技・操縦者 合体コード
グランドライナー 99マシン(後にマーズマシン)を
搭載した5両連結の
巨大列車
ゴーライナーが空中へ
飛翔してから合体した
超巨大ロボ。
グランドファイヤー
(右肩のライナーガトリングと
左肩のミサイル・
ライナーホーミングを
同時発射)
グランドストーム
(ライナーガトリングと
ライナーホーミングを
両拳に装着して
パンチに乗せて撃ちこむ)
連結合体
  E ゴーライナー1 レッドラダー、後にレッドマーズ1を
搭載する巨大列車。
グランドライナーの右腕になる。
ゴーレッド  
  F ゴーライナー2 ブルースロウワー、
後にブルーマーズ2を
搭載する巨大列車。
グランドライナーの左腕になる。
ゴーブルー  
  G ゴーライナー3 グリーンホバー、
後にグリーンマーズ3を
搭載する巨大列車。
グランドライナーの頭と胴になる。
ゴーグリーン  
  H ゴーライナー4 イエローアーマー、
後にイエローマーズ4を
搭載する巨大列車。
グランドライナーの左脚になる。
ゴーイエロー  
  I ゴーライナー5 ピンクエイダー、
後にピンクマーズ5を
搭載する巨大列車。
グランドライナーの右脚になる。
ゴーピンク  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形合体コード
ライナーボーイ マックスライナーが変形した
サポート用無人AIロボ。
ゴーゴーVの6番目の弟という
位置付け。
AIロボ特有の素早い動きで
敵を翻弄する。
ブラスターシールド
(二連装のマックスガンを
装備したシールド)

ライナーコンボ
(グランドライナーに
投げられて、空中戦を
行う)

特急武装
3’ マックスライナー
(マックスシャトル)
ライナーボーイに変形する
巨大列車。
スペースシャトルに変形して、
宇宙空間に飛び出し、
機体のエネルギーパネルから
太陽光を吸収して、
エネルギー源とする。
また、ゴーライナーの機首に接続して
スペースゴーライナーになる。
   


マックス
ビクトリーロボ
ライナーボーイがビクトリーロボの
頭部、肩、腕、胴部、両脚の
増加装甲として合体。
ホバー移動で、高速戦闘を行い、
全身のエネルギーパネルで、
爆発エネルギーを吸収、
敵に反撃する戦法を得意とする。
マックスノバ
(全砲門一斉発射)
マックス
フォーメーション
ビクトリーマーズ 5機のマーズマシンが合体。
宇宙空間その他の特殊環境下での
活動用に作られたロボ。
深海での水圧や高熱にも耐え、
敵・災魔の作り出す異次元でも、
遜色ない戦闘力を誇る。
ジェットランスによる
トップジェット
(先端射出)

ジェットランスによる
マーズフレア

ブレイバーソードによる
マーズプロミネンス

流星合体
4’ ビートルマーズ 5機のマーズマシンが合体した
4足歩行レスキューメカ。
この形態からライジング
フォーメーションによって
戦闘形態の
ビクトリーマーズになる。
マーズキャノン  
  分離メカ名
(マーズマシン)
特徴 操縦者  
  J レッドマーズ1 ビクトリーマーズの頭と胸になるメカ。
ビートルマーズの時は、ボディ後部と
先端メインコクピット部になる。
ゴーレッド  
  K ブルーマーズ2 ビクトリーマーズの両腕になるメカ。
ビートルマーズの時は後足になる。
ゴーブルー  
  L グリーンマーズ3 ビクトリーマーズの腰になるメカ。
ビートルマーズの時は
ボディ前部になる。
ゴーグリーン  
  M イエローマーズ4 ビクトリーマーズの左脚になるメカ。
ビートルマーズの時は左前足になる。
ゴーイエロー  
  N ピンクマーズ5 ビクトリーマーズの右脚になるメカ。
ビートルマーズの時は右前足になる。
ゴーピンク  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技  
マックス
ビクトリーロボ
ブラックバージョン
最終話に登場した黒い
マックスビクトリーロボ。
操縦者の精神力をエネルギーに
変換し、操縦者があきらめない限り、
絶対の戦闘力を誇る。
気合で戦うゴーゴーVにとっては、
これ以上ない戦闘マシン。
ブレイバーソード  

 

 

超装光
ビクトリーマーズ
ビデオ版「ゴーゴーファイブ
VSギンガマン」で、
ビクトリーマーズが「ギンガの光」で
パワーアップした姿。
銀河ダブルフレア
(右手のジェットランスと、
左手の超救急銀鎧剣で
切り裂く大技)
 

 ゴーゴーVも、ロボ持ち戦隊に数えられます。
 5体合体のロボットが3体もいて、戦況に合わせて、乗り換えていました。

 1号ロボは、ビクトリーロボ。名前や、胸に消防車が合体する辺り、カーレンジャーのVRVロボを思い出させます。ちなみに、パワーレンジャーではVRVロボは「レスキューメガゾード」ビクトリーロボは「ライトスピード・レスキューメガゾード」だったりします。やっぱり消防車や救急車が合体すると、そういう名前になるのでしょうね。
 もっとも、合体パターンは「頭背+胸腕+腰+左右の脚」でオーレンジャーロボと同じだったりします。航空メカが1機だけというメカ構成も同じですね。違うのは頭部メカがレッドじゃない点。このパターンは完全に定着したと言えますが、1号ロボでは初めてのことです(これまでは、隠大将軍オーブロッカーメガボイジャー)。
 このビクトリーロボの合体は、レッドラダーがはしごの腕(ラダーアーム)で下半身のビクトリーウォーカーをつかみ、自分を持ち上げるという独特なもの。あるいは、グリーンホバーに吊り下げられてのリアルな合体を披露します。このラダーアームを使ったアクションが、ビクトリーロボの最大の特徴と言えます。
 ブレイバーソードを使った必殺技ビクトリープロミネンスは、「剣よ! 光を呼べ!」のセリフが格好いいです。再生カードによって巨大化した死霊サイマ獣に対しては「炎と光の剣」は最強の威力を発揮します。

 2号ロボは、母艦合体の超巨大ロボ・グランドライナー。母艦の5機合体というのは、現在、これだけですね。内部に99マシンを格納していることから考えると、戦隊最高の10機合体と考えることもできますが。
 これの特徴は、格闘に不向きなことが多い超巨大ロボにも関わらず、必殺技がパンチだということ。一説によると、ビクトレーラーの進化形らしいですが、現在のところ母艦ロボの最高峰と思います。
 こいつが威力を発揮するのは、ゴレムカードによって巨大化したゴレムサイマ獣に対して。ゴレムサイマ獣は、装甲が厚いため、ブレイバーソードでは斬れないのですが、強烈な打撃技のグランドストームなら致命傷を与えることができる、と。
 ただし、従来の死霊サイマ獣に対しては、ビクトリーロボのほうが有効という点で、1号ロボをないがしろにしない方向性が見えます。

 3号ロボは、AI搭載の無人機ライナーボーイ。ボーイシリーズとしては、タイタンボーイテトラボーイタックルボーイを受け継ぐ4体目ですが、こいつは同時に1号ロボのパワーアップパーツになりますので、デルタメガレッドパンチャーの後継者ですね。一度、宇宙に飛び出してから変形合体する点では、メガレンジャーの後を受け継いでいると言えます。
 パワーレンジャーでは、オリジナルのタイタニアム(チタニウム)レンジャーが乗り込んでいます。
 こいつは、グランドライナーとコンビを組むことが多いので、比較的小型に見えますが、実はビクトリーロボと同じサイズだと言うことも記しておきましょう。

 1号ロボと合体するマックスビクトリーロボは、ホバー移動による高速戦法という「新しい砲撃戦スタイル」を見せてくれました。敵の攻撃を吸収し撃ち返す必殺技の「マックスノバ」は、その名前からもNOVAのお気に入りです(笑)。

 4号ロボのビクトリーマーズ登場に際して、ゴーライナーまでマックスシャトルに牽引されて宇宙に飛び出します。その際、ライナー5にマーズキャノンが装備されています。このマーズキャノンはビートルマーズの主兵装であると同時に、ビクトリーマーズの主武器ジェットランスになります。
 ゴーゴーVのロボット玩具群は、互いに組み合わせての遊びができるよう、非常に工夫されているのがよく分かると思います。
 ちなみに、同じ5体合体ロボの3機の共通点は、イエローのメカが左脚ピンクのメカが右脚になっている点です。上半身の組み合わせは、いろいろ異なっている、と。
 グランドライナー
は「頭胴+右腕+左腕」で無敵将軍のパターン(必殺技は、隠大将軍に似ているが)。
 ビクトリーマーズは「頭胸+腰+両腕」でRVロボVRVロボのパターン。

 そして、最終話で何の伏線もなく登場した「限定玩具」のブラックバージョン。戦隊ロボのブラックバージョンは、前作のギンガイオーから続くもの。しかし、限定発売の玩具が究極の最終兵器として登場するのは、買った人にとっては超歓喜物だったろうな。しかも、登場BGMはビデオ版「激突! 新たなる超戦士」に登場するジークのテーマだし、実にマニア向きのロボです。

 最後に、ビデオ版では「VSギンガマン」「タイムレンジャーVS」の計3作に登場するゴーゴーファイブ。
 マーチャンダイジング的にも非常に好評な作品だったんだろうなあ、と想像します。

22.未来戦隊タイムレンジャー(2000年)

 

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
プロバイダス プロバイダーベースにいるロボット。
タイムジェットやタイムシャドウを
腕で射出し、現代に送り出すのが
役目。
戦闘用のメカではないが、
1話だけ(タイムグリーン・シオン
夢の中で)強烈なラリアットを披露。
   
タイムロボα
  (アルファ)
5機のタイムジェットが合体した
赤い地上戦用ロボ。
剣を使った接近戦を得意とし、
圧縮冷凍能力を持つ。
時空剣・
プレスブリザード

プレッシャープロミネンス
(ビデオ版で使用した
ビクトリーロボとの合体技)

3D
フォーメーション
1’ タイムロボβ
   (ベータ)
5機のタイムジェットが合体した
青い空中戦用ロボ。
高速戦・射撃戦を得意とするが、
圧縮冷凍能力を持たない。
フライヤーマグナム 3D
フォーメーション
1’’ タイムジェットγ  
    (ガンマ)
5機のタイムジェットが合体した
大型戦闘機。
タイムロボβ以上に、
遠距離高速戦闘に長ける機体。
ガンマトルネード 3D
フォーメーション
  分離メカ名
(タイムジェット)
特徴 操縦者  
  @ タイムジェット1 タイムロボ(α、β)の頭と胴体、
タイムジェットγの機首を構成。
タイムレッド  
  A タイムジェット2 タイムロボαの右脚、
タイムロボβの左腕、
タイムジェットγの右主翼を構成。
タイムブルー
  B タイムジェット3 タイムロボαの左脚、
タイムロボβの右腕、
タイムジェットγの左主翼を構成。
タイムグリーン
  C タイムジェット4 タイムロボαの左腕とシールド下部、
タイムロボβの右脚、
タイムジェットγの右尾翼を構成。
タイムイエロー
  D タイムジェット5 タイムロボαの右腕とシールド上部、
タイムロボβの左脚、
タイムジェットγの左尾翼を構成。
タイムピンク  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
タイムシャドウ タイムロボを支援するAIロボ。
ステルス戦闘機から変形し、
忍者のように機敏な動きで戦う。
ブルームーン
スラッシュ

(2本のシャドウセイバーを
結合した長剣
ダブルシャドウで切り裂く)
 


タイムロボ
 シャドウα
タイムシャドウが増加装甲となって
タイムロボαと合体した姿。
両肩の砲塔からバーチャルネットを
放って、相手の動きを封じてから、
プロディバイダーを剣のように使用。
プロディバイダー・
ブリザードスラッシュ
デルタ
フォーメーション
1’

タイムロボ
 シャドウβ
タイムシャドウが増加装甲となって
タイムロボβと合体した姿。
プロディバイダーを銃のように使用し、
圧縮冷凍できるようになった。
プロディバイダー・
プレッシャーカノン
デルタ
フォーメーション
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形コード
Vレックス タイムファイヤーの操る
恐竜型メカ。
ボイスコマンダーによって、
遠隔操作される。
タイムロボαを乗せて、
地上を高速走行するほどの
パワーを誇る。
レックスレーザー
(両肩のビーム砲)

マックスバーニング
(タイムファイヤーの銃
DVディフェンダーと
レックスレーザーの
同時発射)

 
3’ Vレックスロボ Vレックスが変形したロボ形態。
右腕の「リボルバーミサイル」と
左腕の射出拳「レックスパンチ」の
他に、圧縮冷凍能力を持つ。
マックスブリザード
(両肩の圧縮冷凍砲)
ボイス
フォーメーション

 比較的ロボットの少ない戦隊が、タイムレンジャーです。
 その代わり、個性的なロボがそろっています。

 1号ロボのタイムロボは、5機のタイムジェットが組み合わせによって、3タイプに合体。とそろっていれば、まるでゲッターロボですが、残念ながらでした。
 合体システムとしては、単純にジェットイカロスの進化形ですね。
 ジェットイカロスと異なるのは、ロボ、航空機に加え、もう1つのロボ形態を持っていること。この2種類のロボは、見事にカラーリングがに分かれています。ふつう、戦隊ロボは、五色のカラーリングを持つものですが、このタイムロボの場合、見事に関係ない色を隠すことに成功しています。
 体型も対照的で、ガッチリしたタイムロボαに比べて、スマートなタイムロボβはゲッター2を連想させます。これで、3機目が重戦車形態なら実写版ゲッターなのにね、本当。

 必殺技のプレスブリザードは、「圧縮冷凍」というこれまでにない設定。タイムレンジャーは、敵を殺すのではなく、圧縮冷凍によって逮捕するのが目的なんです。「燃えるレスキュー魂」のビクトリーロボと協力して、「炎と氷の合体技」は最高の組み合わせだったと思います。

 2号ロボのタイムシャドウは、薄いステルス戦闘機がロボになるという脅威の変形。忍者ロボという、まるで勇者シリーズみたいな設定と、ビルの壁を走る特撮描写がナイスなロボです。
 タイムロボがジェットイカロスなら、こちらはジェットガルーダですね。タイムジェットγとの合体形態を持たないのがちょっと残念ですが。

 そして、戦闘メカではないけど、毎週、タイムジェットを発射するという重要な役割を果たすプロバイダス。今、思うと、ラリアットが得意なガオマッスルの先輩に当たりますね。それとも、西暦3000年のロボだから、遠い子孫と言うべきかな。

 最後に、他と違った存在感を持ったVレックス。こいつの玩具は、本気で買おうかと思った。何せ、TVと同様に声による命令で、アクションを行うんです。変形とかリボルバーミサイルとか。とにかく、前例のないギミック付き。買うのを断念したのは、箱の大きさゆえ。置く場所がないんですね(シクシク)。
 それはともかく、Vレックスは、大獣神のティラノザウルス以来、久しぶりの恐竜メカ。初登場の大暴れシーンは、まさに怪獣映画。
 何で、未来から恐竜がやって来るんだよってツッコミは、この際、置いておきましょう。
 ドラゴンレンジャー以来、「名誉の戦死を遂げた第2の6人目」の称号を送られるべきタイムファイヤー・滝沢直人に後を託されて、タイムレッド・浅見達也Vレックスを操るシークエンスは最高。しかも、エネルギー源が時空を混乱させるλ(ラムダ)2000って設定で、Vレックスが正義のために戦えば戦うほど、地上が破壊されるという矛盾。
 そこに、未来から飛んでくるタイムジェット5機。未来に帰ったはずの仲間たちが戻ってきた喜びを噛みしめ、最後の戦いに挑む唯一の現代人・タイムレッド
 タイムレンジャー終盤のドラマの盛り上がりは、今、思い直しても最高ですね。

 そして、昨年、DVDで見た「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」。レッドのメカ総登場のシーンで登場したのは、タイムジェット1ではなく、Vレックス
 タイムジェット1はおそらく未来に帰ったのでしょうが、Vレックスだけはまだこの時代に残っているんだなあ、なんて思ってしまいます。
 

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