新スーパーロボット大戦
作品解説
(その4・ストーリー編)
【その1・概観はこちら】
【その2・登場ロボット編はこちら】
【その3・世界観編はこちら】
●未完の序章(ストーリー編)
タイトルどおりスパロボの新展開を模索しつつも、それが叶わず、
結局はしばし、FやCOMPACT、64などで、スパロボの世界を再確認する時期を経てから、
新シリーズαに至るプロトタイプとしての役割を果たしたのが、新スパロボである……そういう評価を下す一方で、
自分にとって新の最大の意義は、「スパロボは終わらない!」と公言されたことにあります。
もしも、第4次の次の作品がFおよびF完結編だったりしたら、それだけで終わったような気になったかも。
でも、新という作品が出たことで、新しい世界観を構築する姿勢を表明したことには、シリーズを継続する上で、大きな意義があったと思うんです。
さて、新の意義を別の観点から見るつもりで、DC戦争編になくて新にあった物を挙げると、SF世界に「古代遺跡」といった伝奇的要素を取り入れたことに尽きるかな、と。
これは、αの龍虎王に通じ、さらには第2次αのラスボス・ガンエデンに通じる、と考えます。そういった要素は、元祖スーパーロボットのマジンガーZでも、敵側の「バードス島の古代ミケーネ遺跡から発掘された機械獣」といった形で、示されていました。ですが、侵略宇宙人との戦いがメインとなったDC戦争編では、そこまで踏み込む余地はなかった、と思われます(強いて言えば、外伝のEXや魔装機神のヴォルクルス関連が、そういう伝奇的要素に通じるかも)。
もちろん、新でも「侵略宇宙人との戦い」はメインとして描かれています。ただ、本当に描きたかったのは、「古代遺跡にまつわる地球人起源」とか、そういったオカルト的要素だったのでは? と考えます。
参考例に挙げるなら、桜多吾作版の『グレンダイザー』。アニメ版はスパロボでもおなじみ、ベガ星の侵略者と戦う純粋な宇宙テイストSFなんですが、コミック版は違った方向に話が展開していきます。結論を言うなら、「地球には古代シグマ文明という高度な文明があり、それがミケーネ帝国や、ベガ星の起源ともなっている」というもの。その後、グレンダイザーと同じシグマ文明の守護神であった「大魔神ラーガ」の力の暴走により、地球がほぼ滅亡してしまうカタストロフ展開は、後にイデオンという形で頂点に達するわけですが、「古代文明が残した超ロボット」「異星人と地球人の起源同一説」などは、新スパロボでもやりたかったことなのでは? と思えてくるんです。
NOVAとしては、かねてから「地球圏を離れ、深宇宙を舞台にしたスパロボ」という未来像を希望していたわけですが、それとは別に、「古代文明にまつわる神としてのロボット」にも最近、興味を覚えています。あと、α外伝やRで見られた「タイムスリップネタ」もSF風味が効いて楽しいか、と(スパロボで最初に登場したのは、「時の旅人のゴーショーグン」かな?)。
何はともあれ、新で「古代遺跡」というネタを実験的に取り入れたことで、スパロボの世界は広がったとも言えるわけですから、たとえストレートな続編が出なかったにせよ、失敗作として切り捨てて欲しくはない、と考えてます。
では、改めて「未完の序章」というべき立場に終わった、新のストーリーを振り返ってみましょう。
(1)謎の侵略者(1〜5話) 地球防衛軍・極東支部。 |
序盤は、部隊にどんどん仲間が加わっていき、非常にわくわくさせられます。 |
(2s)ポイント・カサレリア〜旅立ち(6話〜宇宙編13話) 北欧に着いた大空魔竜隊は、そこでベスパのMSと戦うVガンダムを目撃する。 |
宇宙編に突入すると、とにかくゲーム的な難易度が上がります。 |
(2g)ガンダムファイト〜ヒイロとリリーナ(地上編8話〜13話) ボルテスチームと、マジンガーZを見捨てていったことに、不満そうなサンシロー。しかし、「軍としての規範を守りつつ、リガミリティアを支援する」ためのやむを得ない措置であったことを納得する。大空魔竜は決して、リガミリティアを見捨てたわけではなく、後方支援も検討する予定なのだ。 |
地上編に入ると、大きなイベント・ガンダムファイト(シャイニングVSウィング)が行われます。 その後、物語はル・カインの登場と、後の古代遺跡への伏線が示され、 さらに異星人基地の探索任務として、小笠原への「ライディーン、R−1、R−2」派遣に展開します。 ただ、前者は結局、ル・カインを撃墜できず、後者は大勢の敵増援に阻まれ、撤退せざるを得ないなど、爽快さに欠ける展開に。 そして、ヒイロ説得イベント(といっても、ゲーム的な「説得」コマンドによるものではなく、会話オンリーですが)。ヒイロに関しては、序盤からシナリオ内でしばしば登場し、ストーリー上での存在感は抜群なんです。でも、ゲーム内ユニットとしては、結局、何もせずに、この後、岡長官の説得を受けて、地上編からは姿を消す、と。 この後、地上編では、もう1機のガンダムの方にスポットが当たります。 |
(3s)ボルテス合体不能〜ジブラルタル空域(宇宙編14〜15話) マスドライバーのあるアーティ・ジブラルタルへ向かう、リガミリティアの輸送機。 |
宇宙編(と言いつつ、これまで地上戦ばかりだったけど)の一大転機となる2シナリオ。 未熟なボルテスチームが窮地に陥り、代役として華々しく登場するのが獣戦機隊です。どちらかと言うと、本作初登場のキャラは未熟な役柄で、第4次よりの続投組は歴戦の勇士、という位置付けのようです。 割と、ここまで地味なストーリーが続いた宇宙編でしたが、ここ以降、しばらく賑やかな展開が続くこととなります。 |
(3g)その名は東方不敗〜先制攻撃(地上編14〜16話) 新宿を舞台に、謎のMSデスアーミー軍団が出現。 |
待望のGガンダムキャラの加入です。 人間ユニットとしてMSと戦うマスターアジアは、第2次Gが初出ですが、今回はドモンも参加。より派手なイベントとして楽しませてくれます。 その後、Fに引き継がれる新宿での師弟再会イベントですが、人間ユニットとしての強さは、新が最強といえます。何しろ、本作での彼らのHPはガンダム以上で、可能なら、ずっとMSから下りたまま戦いたいぐらいですから。他に、シュバルツやアレンビーにも、人間ユニットが用意されており、Gガンキャラは登場するだけで、独自の世界を築いてくれます。 一方、改修を終えた大空魔竜はHPも倍増し、母艦としての安心度は高まります。ガイキングも後期型にパワーアップ、トライダーも変形可能となります(ゲーム的なメリットは少ないけど、変形できるだけで嬉しい)。その戦力で、ボアザンの本拠地に攻め込むなど、宇宙編と並んで、この時期は話が劇的に動いてくれます。 |
(4s)リーンホース浮上〜蒼き流星となって(宇宙編16〜18話) 岡長官の指示で、リガミリティアに戦艦リーンホースJrが提供される。 |
これまでの宇宙編が厳しかったのは、護衛シナリオ中心である点と、 何よりも母艦がないため、武器の弾薬補充ができない点。 ウッソのVガンダムを単機突撃させると、たちまちビームライフルが弾切れを起こすので、必然的にシュラク隊を活用することになります。それに、せっかく本作で初登場した弾薬補充用の強化パーツ「カートリッジ」は、宇宙編では入手できないし。地上のメカってEN消費武器主体だから、あまりカートリッジって役に立った印象がありません。宇宙編でGETできれば、もっと使えたのに。 ともあれ、ここのメインイベントは、レイズナー。原作第1部の宇宙編クライマックスを3話で再現。 そして、ようやくロンド・ベルのアムロさんやブライト艦長と合流します。 あと、SRXチームのR−3合流も、第16話から。地上では、すぐにパワード仕様になるので、人型の機体フォルムを楽しみたいなら、ここからに注目と。 |
(4g)特訓!ボルテスチーム〜裏切り(地上編17〜20話) 大鳥島ビッグファルコンに戻ったボルテスチームは、ゲッターチームの神隼人の厳しい指導の下で、合体失敗のトラウマを乗り越える。 |
ボルテスV主役のシナリオ群です。原作に比べると、少々薄味の展開ですが、まあ地底城陥落のエピソードぐらいは再現できているかな。 ボルテスのクライマックスは、ボアザン星の革命劇ですが、さすがにそこまでの再現は、地球圏主体のスパロボでは難しいかも。まあ、初登場しただけで、この場は満足できた、と(剛兄弟とハイネルの因縁がカットされたのは、つくづく残念だけどね)。 18話で合流したレイズナーチームにスポットが当たるのは、この後を待って。 本作で数少ない分岐(地上と宇宙の分岐を除けば唯一)を司るのが、19話。大空魔竜に最後の突撃を掛けてくるジャンギャル将軍のスカールークに反撃するかどうかの選択肢。その後の20話でハイネルを説得するか否かも合わせて、3種類の分岐が。 @ジャンギャルへ反撃 20話ではハイネルを説得できず、22話のシナリオは、「大決戦(A)」となる。ハイネルは激怒しており、総攻撃を仕掛けてくるが、結局、敵同士の内紛が生じて、決着つかず。 Aジャンギャルを見逃し、ハイネルを説得せず 22話のシナリオは、「大決戦(B)」となる。ハイネルは、地球側の戦士としての心意気に感じ入り、正々堂々の勝負を挑んでくる(暗黒ホラー軍団の援護を拒む形で)。途中、ボアザンの裏切り者ズールの出現で、ハイネルは復讐を優先し、戦場から姿を消す。 Bジャンギャルを見逃し、ハイネルを3回説得する 22話のシナリオは、「黒い科学」となる。ハイネルが、裏切り者ズールを倒すため、大空魔竜に加勢する。敵側の獣士が精神コマンドを使用し、味方が驚くイベント付き。それまでのスパロボでは、精神コマンドは味方の特権だったけど、このイベントを皮切りに、F以降は敵の強敵も精神コマンドを使うようになったので、スパロボ史上、貴重なイベントと言える。 他の分岐では、途中の内紛イベントで5ターンしか戦えないのに対し、このシナリオでは思う存分戦える。でも、戦闘後、ハイネルがいなくなるのは同じ。再登場は、ラストの隠しシナリオにて。 |
(5s)ビッグキャノン〜真意(宇宙編19〜24話) ロンド・ベルと合流したリガミリティアは、ザンスカールのカイラスギリー艦隊に挑む。 |
スーパーボスボロットが登場するカイラスギリー決戦(19話)。 月であしゅら男爵の機械獣と戦う20話では、何故かここだけ「R−3のテーマ」と言うべき「Psychic Energy」が流れ、新鮮な感じです。 21話は月の輸送船を守る護衛シナリオ。ここでの護衛任務の結果が、後にV2ガンダムのパワーアップに影響します(3機とも守り通せばV2アサルト、1機撃墜ならV2バスター)。 22話では、ザンスカールの疑惑イベント。でも、戦いそのものは対SPT戦。レイズナーは地球に降りたのに、カルラとギウラ率いるSPT部隊はロンド・ベルを狙ってくるのがうっとうしいところ。原作の因縁関係のあまり感じられない戦いは、あまり燃えないので好きになれません。まあ、MXでの「蒼き鷹」とアムロ、クワトロのようにスパロボ独自の因縁を作ってくれてもいいのですが、本作ではそういう配慮もなし。 そして、23話と24話は「逆シャア」話。こちらは因縁バリバリの話ですが、それよりも注目なのは、補給によって、νガンダムを始め、V2ガンダム、ホワイトアーク、R−2パワードが参入(R−3もパワードに換装)して、部隊編成のヴァリエーションが広がる点。量産機ばかりの戦いじゃ、それだけで地味ですからね。やはり、スパロボには華やかさが必要と。 |
(5g)ネッサー発進!〜死鬼隊の復讐(地上編21〜25話) 異星人の狙いが海底に隠されていることを知った大空魔竜隊は、ボアザンとの最終決戦を前に、魚竜ネッサーを探索任務に派遣する。 |
ハイネルとの決着をはさんで、突然の海底探索任務です。 物語全体を通してみると、この古代ムー遺跡の探索は、非常に重要なイベントのはずですが、ボアザン決戦と、死鬼隊登場といった濃いイベントのせいで、かすんでしまった感じです。おまけに、この後、地上の物語はGガン主体になっていくので、ほとんど顧みられることすらない。 CG映像まで駆使した見せ場のはずが、結果的には宙ぶらりんになって刈り取られなかった伏線みたいになってしまった。連続ドラマなら、物語途中での「やむを得ない路線変更」といった感じでしょうが、一本の完結した作品である以上、それは単に構成の破綻でしかない、と。 すでに述べたように、ネタとしては非常に面白くなりそうな素材だったと思うんですよ。それだけに、この扱いは惜しすぎます。 ゲームとしても 25話はイベントの豊富な回。 まず、ライディーンのパワーアップは、舞台が舞台だけに説得力があります。 そして、大空魔竜が攻撃された際、レイズナーのV−MAX発動。これはこれで燃えます(じっさいには、大空魔竜が攻撃されない方が、強力なレイズナーMK2が入手できて嬉しいのですが)。 これらも考え合わせると、結局、25話はネタの詰め込みすぎと言えますね。プレイヤーが消化しきれないうちに、より分かりやすいGガンシナリオに流されて、挙句の果てにラスト間際で、「東方不敗は宇宙人だった!」ですからね。この辺も、もう少しじっくり描くことができていれば良かったかも。 どう考えても、ネタの重さといえば、東方不敗個人の秘密よりも、「古代からバルマーと戦ってきた異星人の末裔が現在の地球人類である」という方が重いでしょうに。 それでも、インパクトの大きさで言えば、やはり「CG描写で、ライにかわいいと言わしめた古代ムーの少女ミュウ」が、東方不敗に勝てなかったことになります。つくづく、因果な親父と言えましょう。 ともあれ、新スパロボの中でもあまり話題に昇ることのない、薄幸の美少女ミュウのことを、NOVAはこの場で、きちんと宣揚したいです。後のαシリーズでも再登場してくれないか、としきりに思ったり(古代ムーからタイムスリップして現在に来たミュウ、あるいはミュウの転生体を主人公に設定するとか……^^; サイボーグって設定でも可。『ムーの白鯨』のマドーラファンより)。 |
(6s)モトラッド艦隊〜SRX発動!(宇宙編25〜30話) 崩壊したはずのザンスカール帝国は、異星人の尖兵として生まれ変わっていた。 |
ストーリー的には、シャアのネオジオンを中心に、ザンスカールおよびドクターヘルが結託し、ゲームの悪役としては単純で分かりやすくなった反面、これまでのシャアの言動の一貫性が相当、失われたパート。 このパートのストーリーを単純に見ると、シャアは「口では立派なことを言いながら、陰では相当に悪辣なことをしている」ことが分かり、ヒイロじゃなくても、信頼を失うことは明らか。 ヒイロの恩人であるドクターJが言うには、「シャアは当初からカガチと結託して、ヒイロのコロニーを侵略した」とのことだが、それだと何だかつじつまが合わなくなるので、どこまで信じていいものやら。その言葉を信じるなら、ザンスカールが「対異星人の立場であった初期の状態も、実は地球連邦を欺くためのポーズ」に過ぎず、またシャアは最初からヒイロを故意にだましていたことになる。が、この場合、タシロのクーデターにストーリー上、全く意味がなくなることになり、どうにもいただけない。 話のつじつまを合わせるには、「シャアとカガチは敵対関係だったが、タシロのクーデターによってザンスカールは親異星人に転向。その時点でシャアはザンスカールとの敵対関係を解消し、結果的にヒイロとの約束を破ることになった」……で十分だと思うが。どうも、ドクターJは、ヒイロをシャアと訣別させるために、事実以上にシャアを悪し様に言ったのかもしれない。 しかし、そう見なしたとしても、コロニー住人を改造するドクターヘル一味を、ネオジオンが護衛するストーリーは、相当に違和感がある。新のシナリオライターは、そこまでシャアを卑劣なキャラに貶めたかったのだろうか? その割には、「逆シャア」のストーリー再現には愛がこもっているようだし、よく分からない。 結局のところ、新では、シャア本人はさほど悪辣なことをしていないにも関わらず、周辺の状況が悪い方に、悪い方にシャアの印象を引っ張っているようだ。スパロボで総帥シャアを初めて扱うにあたって、その描き方のバランスがとれずに破綻をきたしたのかもしれない。 一方でゲーム的には、なかなか面白いパートです。 |
(6g)漆黒のガンダム〜紅のV−MAX(地上編26〜30話) 古代ムーの遺跡から戻ってきた大空魔竜隊の前に、デスアーミー軍団を率いる謎の黒いガンダムが出現する。 |
地上編26話からは、完全にGガン主導で物語が進みます。 27話で、デビルガンダムとシュバルツが登場し、28話ではアレンビー登場。そして、29話でトロニウムを盗んでいく東方不敗(シュバルツも再出現)。 これ以前にも師匠は、ル・カインの手から安西エリ博士を救出するなど、ダグ星系の工作員として非常に優秀な活躍をしております。師匠が特別に優秀なのか、それともダグ星系には師匠みたいなのがゴロゴロしているのか、非常に気になるところ。後者だとするなら、バルマーよりも、ダグ星系のほうがよほど恐ろしすぎます。 ともあれ、本作ではル・カインすらも、師匠の手の平で踊らされているようで、大空魔竜隊と鉢合わせになるように誘い出されております。 ここで、イベントが一気にボルテージアップ。 レイズナー大破、SRX合体失敗、そして真ゲッターの復活と、畳み掛けるような展開は、クライマックスに向けての期待感を高めてくれます。 |
(7s)エンジェル・ハイロゥ〜戦場に響く鈴の音(宇宙編31〜33話) 戦力を強化したロンド・ベルは、ザンスカールの巨大施設エンジェル・ハイロゥに向かう。そこから放たれる思念波は、人々の戦意を喪失させ、異星人への降伏を強いるものだからだ。 |
Vガンダムの最終章です。 31話での大規模な艦隊戦を経て、32話はウィングガンダムの再登場。 そして、33話でV2アサルトバスターが登場し、最終決戦を盛り上げてくれます。 ただ、ラー・カイラム一隻でコロニー国家を壊滅できたのが、腑に落ちません。せめて、リーンホースJrが起死回生の特攻で、活路を開くなどの展開があれば……(まあ、本作でのラー・カイラムは、スパロボ史上でも稀なほど、単艦での戦果が大きいんですがね)。 |
(7g)明鏡止水〜ランタオ島の秘密(地上編31〜33話)
東方不敗を追うドモンと大空魔竜隊。最終決戦に備え、ガイキングやボルテスVにも新兵器が装備され、SRXもトロニウムを触媒した出力強化により、ついに合体を果たす。 |
Gガンダムをベースに、事実上、地上編の最終決戦が行われます。 ただ、新の展開は急ぎ足に感じました。敵組織が徐々に弱体化し、やがて決戦の時を迎えるのではなく、まるで東方不敗に誘い出されたかのように唐突に出現して一気に壊滅する様は、呆気ないと思えたり。第4次で言うなら、シュウに敵味方の主要キャラが新宿に誘い出された「特異点崩壊」のシナリオで、なしくずしに最終決戦になってしまったような感じでしょうか(実際には、その後、宇宙に出て敵の本拠である火星に進出する展開をじっくり描いてから最終決戦)。 この点を踏まえてみても、新の敵勢力は、セリフの中でこそ、その強大さが語られるものの、ストーリー構成の上では小物に見えてくる、と。 ここでは各機体がパワーアップしますが、この残りシナリオの本数では、強くなった機体を楽しむ前に、ゲームが終わってしまうのが残念です。せめて、ランタオ島とラストのデビルガンダム戦の後で、地上の異星人勢力の本拠地におもむくシナリオが1〜2本あれば、と思います。 ランタオ島での決戦は、大空魔竜隊の意志や作戦に基づくものではなく、東方不敗の手の平で踊らされただけ、のような気がして。 以上、ストーリー構成には不満もありますが、細部には光るものもあります。 とりわけ目玉となるのは、SRXの合体。宇宙編では描かれませんでしたが、地上編では一度合体に失敗してから、トロニウムの力で合体を果たす過程が描写。α以降では、合体の失敗はエンジン出力によるフィジカルな要因ではなく、念動制御の不調によるメンタルな要因に置き換えられているので、SRX本体のトロニウムエンジンに大きなスポットが当たるのは本作の特徴かと(OGでは、トロニウムバスターキャノンを装備した戦艦が登場しており、トロニウム研究がある程度進んだ世界観になっている)。 ガイキングのフェイスオープンや、ボルテスの超電磁ボールは、それ単体でシナリオが作れるネタですが、ここではやはり急ぎ足で扱われています。シナリオ総数的には仕方ないのかも知れませんが、やはりパワーアップ関連の話は、ドラマと共にじっくり描いてほしいのが、ゲームでも他のフィクションでも思うこと。 その点、恵まれているのがレイズナー。25話の展開に応じて強化型かMK2かになりますが、後者は第4次での真ゲッター同様、ゲームで初映像化された機体として、注目に値すると。 他には、28話を受けてのレインかアレンビーの二択など、少ない話数の中でイベント山盛りのパートと。 |
(8s)逆襲のシャア〜決戦!ヘルモーズ(宇宙編34〜35話) エンジェル・ハイロゥを失ったシャアは、ロンド・ベルに最終決戦を挑む。 |
「逆シャア」シナリオは、原作のアクシズ落としがない分、物足りなさを感じます。異星人の力を背景にしたシャアの主張も、これまでの経緯が経緯だけに、説得力を持ちません。一応、形だけは「逆襲のシャア」を再現していますが、「仏作って魂入れず」のような様相を呈している、と。 そして、ラー・カイラム単艦による最終決戦と。 この決戦マップは、それ自体が超巨大戦艦ヘルモーズを描いている、という点で、そのインパクトの大きさという点ではアイデア賞ものです。 ゲーム的には、主砲の範囲に入ってしまえば、有無を言わさず(「ひらめき」も無効)轟沈させられる、という縛りなんですが、その条件がラストの落ちにつながってしまう、とは……。何だか、「タイムボカン」シリーズの悪役メカが、自分たちの仕掛けた強力爆弾で逆に自滅してしまうようなオチに、ジュデッカ・ゴッツォのクールなイメージも台無しです。歴代スパロボで一番、マヌケな死に方をしたラスボスの称号をあげたいです(劇場映画でボスボロットに倒された それと、地上編から撤退したル・カインも宇宙編の最終決戦に突如、参戦……って、だったら後を追ってレイズナーも参戦させてほしかった。ドモン抜きでの東方不敗戦、アムロ抜きでのシャア戦、ボルテス抜きのハイネル戦が、いかに味気のないものになるかを想像してみるがよろし。ライバルのいない戦場で散っていく(しかも、その後デビルガンダムに操られ、ゴステロの護衛につけられる)ル・カインの姿には涙を禁じ得ません。 |
(8g)石破天驚拳!〜ファイナルバトル(地上編34〜35話)
「聞けい! わしはこの星の者ではない!」 だが、デビルガンダムの狂気は、一人のグラドス人を取り込んでいた。戦いはまだ終わっていない。 |
ということで、ストーリーの整合性を保つために、宇宙人にされてしまった東方先生でした。 いや、まあ、宇宙編のシャアに比べると、東方先生の方は「宇宙人という大ウソ」を付け加えただけで、物語のほうは破綻していません。東方先生の言動は、(原作との違いにこだわらなければ)見事につじつまが合っています。 本作での東方先生の罪と言えば、デビルガンダムを暴れさせたことと、トロニウムを盗んだことの二点。 前者は、東方先生なりにデビルガンダムを制御することで、異星人を牽制し、地球の被害を最小限に食い止めようとした、と解釈できます。デビルガンダムが暴れずに、密かに成長を続ける方が地球の被害は大きくなるでしょうし、デビルガンダムとの戦いでドモンを初め、大空魔竜隊を成長させようとの思惑があったなら、それはかのビアン・ゾルダーク博士に通じる考えと言えましょう(ただし、原作にあった「地球再生のためのデビルガンダム利用」という概念は消失したけど)。 後者は、地球人にとってトロニウムを盗まれたことは、被害とは言えません。バルマー人にトロニウムを取られないことが勝利条件であって、結果的に、バルマーの目が地球からダグ星系に向かうなら、地球の平和は守られる、と。 実に、理にかなった考えです。さすがは師匠(笑)。 問題は、バカ弟子のドモンがあっさり納得したにもかかわらず、プレイヤーが納得できないことにあります。というか、ドモンの物分かりが良すぎです。何だか、師匠の舌先三寸に丸め込まれたようにさえ思える、と。 もしも、東方先生に地球人への誠意というものがあるなら、こういう星間国家レベルの大事な秘密は、ドモン個人ではなく、大空魔竜隊の大文字博士や、防衛軍の岡長官にも伝えなければいけないはず。しかし、師弟の間だけでの納得、というあいまいな形で、地球を去った東方先生は、工作員としては優秀でも、ダグ星系からの使者(親善大使)としては禍根を残したことになります。 本作には続編がないため、このダグ星系が地球に対して、どういうスタンスを取っているかは、結局よく分かりません。後のαシリーズでは、バルマーに敵対する勢力として、マクロスのゼントラーディ、そして宇宙怪獣が登場し、地球圏に大混乱を巻き起こします。また、OGのシリーズでは、バルマー戦役の影に、DC戦争編のゾヴォーグが見え隠れし、やはり利害の衝突関係があることが推測できます。が、ダグ星系がこれら3勢力のどれに近いスタンスを取るかは、未知数と。まあ、宇宙怪獣でないことは確かでしょうが、戦闘民族のゼントラーディか、陰謀好きなゾヴォーグかは、師匠のキャラを考えると、どちらでも有り得るな、と。 ともあれ、大局から考えると、東方先生は地球の平和を守るために行動したのではなく、地球を宇宙の勢力抗争から意図的に遠ざける方針をとったことになります。これはすなわち、地球人を対等の同盟相手として認めていないことであり、ドモン同様に、地球人全体を未熟扱いしたことにもなる、と。これだけ、宇宙に対して、不審な要素が散りばめられたなら、そりゃ対宇宙人組織としてのOZが地球防衛軍に設置されても、おかしくはないだろうな、と。 最後に、シナリオ構成のミスについて。 |
(9)狂気の力(隠しシナリオ3部作) 異星人を撃退した大空魔竜隊、およびロンド・ベル。 |
真のラスボスはレインではなく、ゴステロというのが新スパロボらしいというか……アイデアは非常に面白いんだけど、唐突というか、それ以外の細部に粗がいっぱいというか……。 正直言って、死んだキャラのクローンが襲い掛かってくるってネタは、好きではありません。一度、倒した敵キャラの死の尊厳を台無しにされたようで。 デビルゴステロの配下に、ミケロやチャップマン、時にはバーサーカーアレンビーがいる……ってのは、まあOKとしよう。一番の問題は、ル・カインとゲイル先輩がいるところ。これを見て、レイズナーファンは何とも言えない複雑な気持ちになるだろう。 あと、違う意味で悲しいのは、ザンスカールのキスハール&カリンガのカップル。本編には登場せず、ここだけの出番。 幸いなのは、本編で死ななかった扱いの東方先生とシャアは、ここで敵としては登場しないこと。どうせなら、贖罪としてここでの隠しキャラとしてハイネルたちみたいに使いたかったなあ、と。何はともあれ、彼らを殺さなかったのは、続編で使う意図があったんだろうけど……逆に言えば、ここでクローンゾンビになったキャラは、新の続編では使われなかったろうってことで……ル・カインに哀悼の意を。 そして、ここに登場する数多いザンスカールの中で、ちゃっかりカテジナさんは出ていない(ゴトラタンに乗っているのは、ルペ・シノさん)。まあ、原作でも死ななかったしね。 ともあれ、新は、いろいろな形で多くの原作キャラを踏みにじったような描写が見られるので、続編が作られなかったのも、やむを得ないかなあ、と改めて思った次第。ただ、新の求めた構想だけは受け継がれて、別の形で昇華されることを願います。 PS:本記事作成中に、MXに次ぐスパロボ新作「GC」の情報を知りました。 |
●最後に−「新スパロボの遺したもの」−
今回、改めて新という作品を振り返ってみたところ、非常に楽しい思い出と、脱力した気分が蘇ってまいりました。少ない話数の中に、いろいろなイベントを詰め込んでおり、プレイしたときの気分は結構、盛り上がるんですよ(戦闘のロード時間の長さと、敵の反撃音楽で盛り下げられるけど)。ただ、せっかくの物語の盛り上がりを、自分から醒ましてしまうかのようなオチの付け方とか、キャラの言動とか、そういった要素が目に付きました。本作は確かに、新しいキャラも多く、世界観も出来上がっていないこともあり、さじ加減といったものが分かりにくかったのも確かでしょう。ただ、それだからこそ、原作に対するリスペクトを重視して、無難にまとめるべきだったのを、大胆に改編した結果、違和感をともなう作風になってしまった、かと。
本作を単純に成功か失敗か、の二者択一で論じるなら、明らかに続編を意識したストーリーに関わらず、続編を出せなかった、という点で、失敗となるでしょう。ただ、「失敗は成功の素」という言葉もあるし、歴史を長い目で見た場合、一見失敗に見えつつも大きな意義をもった出来事というものは存在します。そういう事件なり、作品なりは、単純に失敗として切り捨てて良いものではありません(失敗を切り捨てるのは、「太平洋戦争」を日本史の汚点として学ばない姿勢と変わりない)。
歴史的意義という観点で論じるなら、後世に与えた影響を考慮に入れる必要があります。新の場合、SRXおよびバルマー(エアロゲイター)の原点として、それがαやOGといったシリーズに、どう継承されていったかを見ていくことに意味はあるでしょう。もちろん、αやOGに関する記事は、いずれ書くつもりですので、ここでは、シミュレーションRPGとしての「スパロボ」本編から外れた外伝的作品について、概観していきたい、と思います。
「新スパロボの遺したもの」を正しく受け止めてこそ、作品へのリスペクトになると思うので。
@新スーパーロボット大戦スペシャルディスク(97年3月) 「第4次」に初めて付けられたカラオケモードや、ロボット図鑑などのオプション。 新では、カラオケがなかったり、敵のオリジナルロボットが図鑑登録されないなど、不備が目立ちましたが、そういう部分をフォローしたソフトです。 カラオケは動画じゃなく、静止画なのが残念ですが、絵の構図は結構、格好良くアレンジされています。収録曲も、他では聞けないトライダーの主題歌や、ダンクーガの『愛よファラウェイ』がいい感じ。 それと、本編未登場のCGデモとして、「SRXウェポンズ」が収録。Rシリーズの3機が、各々の武装を使っている様子が映像化。その他、SRX関係の原画など、設定資料も入ってます。 しかし、本ソフト一番の目玉は、やはりフリーバトルモードでしょうね。好きな機体同士を戦わせて、その戦闘映像を見る、新の場合、リアル等身の映像に力が入っていますから、これだけで十分楽しめるというものです。 |
Aリアルロボッツファイナルアタック(98年1月) サンライズキャラによる3Dシューティング。 登場メカは、ウォーカーギャリア、ダンバイン、エルガイム、Zガンダム、ドラグナー1型カスタム、シャイニングガンダム、ガンダムXディバイダー。発売当時は、スパロボ未登場キャラもあったが、2004年現在は、全て登場するに至っています。 SRXチームの3機は、隠しキャラとして使用することができますが、顔見せ的登場に近いかと。 また、本作のラスボス「アナ・スタシアの操るゲトゥビューム」は、スパロボ本編には未登場のオリジナルキャラ。今後、SRXの物語に絡むかどうかは不明だけど、一応チェック。 |
Bスーパーロボットスピリッツ(98年7月) 本作でのエアロゲイターは、未来の地球から来た勢力となっています(レビは「ネオイノセント」と名乗る)。未来の地球は、帝国軍と名乗る異星人勢力と交戦状態になっており、地球軍は封印されていたデビルガンダムの力を使ったものの勝ち目がなく(まあ、ゾラの科学は衰退気味ですから)、過去の時代に活躍したスーパーロボットの力を取り入れるべく、ジュデッカとDG細胞の力で過去に襲来した、と。 本作では、SRXがバルマー帝国と戦った新スパロボでの戦い(バルマー戦役)が、史実に組み込まれているのかどうか曖昧です(少なくとも、ダンクーガとR−1以外は初対面)。 |
Cスーパーヒーロー作戦(99年1月) ヒーロー混載RPG。 スパロボ関連では、GガンダムとガンダムW、SRXチームが登場。そして何よりも、イングラム&ヴィレッタが主人公で、α主人公ズのデビュー作でもある。ついでに、αのボスのユーゼス・ゴッツォも、本作のラスボスとなってます。 くわしくは、こちらの記事にも書いているので参照あれ。 デビルガンダムを利用した時間移動システム、という点で、スピリッツとの共通点あり(ちなみに、α外伝ではグランゾンの特異点を使用。Rでは時流エンジンというオリジナルシステム)。 |
Dリアルロボット戦線(99年8月) これをスパロボの範疇に含めるか否かが、結構迷うシミュレーションRPG。 システムとしては、ほぼスパロボなんですね。このシステムをスパロボと呼ばないなら、「魔装機神」もスパロボと同じようには扱えなくなってしまいます。でも、NOVAの頭の中では、「魔装機神」はスパロボの外伝だけど、これは擬似スパロボでしかない、と。 登場作品は、1stガンダムとZガンダム、そして逆シャア、あとはザブングル、ダンバイン、エルガイム。それにオリジナル主人公ロボのクァイア・シリーズと、隠しキャラのR−1。スパロボ本編では、新とαの間には約4年の歳月があるのですが、その間にSRXはバンプレストの顔として、いろいろなところで下積み修行していたわけです。やはり、新人はマメに顔を売らないとね。 で、本作をスパロボに含めない理由は、その独特の世界観にあります。本作を語る上で欠かせないのが、95年9月にSFCで発売された「バトルロボット烈伝」。そちらと同じ世界観なんですね(ストーリー的な接点はないけど)。 舞台となるのは、惑星ウルス。この世界は、他の世界(パラレルワールドなのか、アニメやコミックのフィクションなのかは不明)のキャラクターをコピーして実体化させる「ブランチ技術」という独特の技術を持っています。ブランチ戦士たちは、オリジナル同様の人格と能力を持っていますが、あくまでコピーとしてウルス人から扱われています。そんな自分たちの元いた世界から切り離されたブランチ戦士たちが、ウルス人同士の戦いで、傭兵(あるいは戦闘のコマ)として酷使されながら戦う、という世界観です。で、ラスボスは、「ブランチ戦士に人権を!」みたいな主張を掲げていたりします。さて、悪いのはウルス人でしょうか、ウルスの治安を乱すブランチ戦士でしょうか? どうも、この世界観は、原作に愛があればあるほど、原作世界から切り離されたキャラに同情してしまい、彼らを率いて部隊司令として戦う主人公に感情移入できなくなってしまいます。 そして、「リアルロボット戦線」。こちらは、主人公自身もロボットに乗り、ブランチ戦士と痛みを共有します。しかも、主人公自身「ブランチ戦士に人権を!」思想の持ち主なんで、その点はいい感じです(ネットで調べたところ、主人公の少女ムジカ・ファーエデンは隠れた人気キャラらしい。シャアのファンで機体を赤く塗るって設定が、いかにもオタク少女って感じでツボかも)。 それに、割とこのゲーム、スパロボで扱っていない素材をフォローしていて、その点もいい感じ。 ただ、やはりブランチ戦士という設定自体が、自分には相容れないんですよ。好きなアニメキャラを差別するような世界観……という理由で毛嫌いしている人も多そうですが、NOVAの場合は、ブランチ戦士を酷使して戦わせているウルス人が、実は原作付きゲームを嬉々としてプレイしている自分自身の鏡みたいに感じられて、ゲーム意欲が落ち込んでしまう、と。 ゲームストーリーにいたずらに感情移入せず、単にデータ処理作業としてプレイするなら問題ないのでしょうが、そうしても楽しくないですし。 そして、本作では、R−1のリュウセイも、ブランチ戦士、すなわちコピーされた偽者です。そう考えると、デビルガンダムに操られたル・カインと何が違うんだ? ってことに。 |
Eαシリーズ(2000年5月〜) SRXチームが登場するのは、αとα外伝のみ(シリーズ最新作の第2次αでは、ヴィレッタや安西エリ博士他、科学者、技術者勢のみ登場)。 それまでのSRX関連のストーリー(新、スピリッツ、ヒーロー作戦)のネタを融合させ、新たにDCや魔装機神の存在する世界観として、α世界を構築。新以降の新たな要素と、DC戦争編で蓄えてきた伝統的な要素をも取り込む、懐の広い王道的な世界観を披露しました。 本シリーズの特徴は、「人類に逃げ場なし!」という名文句で、世界の危機を高らかに宣言したシリアスな姿勢。もちろん、世界はシリアスでも、主人公のキャラクターによって、コメディ風味とか、人情ドラマとか色々な演出スタイルが描かれるので、マジメ一本槍というわけではありません。 SRXチームのキャラは、デビュー作の新に比べると、落ち着いた印象を受けます。 敵側も、レビ、ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ、そしてイングラムなど、この作品で「超機大戦SRX」の世界観も固まった、と言えます。 |
FOGシリーズ(2002年11月〜)プレイ記事はこちら バンプレストオリジナルキャラクターのみで構築された世界観。 SRXチームも主人公キャラの一翼として、リュウセイが初めてPTに乗る話から改めて描かれました。 本作は、前半のDC戦争編と、後半のL5戦役編に大きく分かれます。 DC戦争編は、第2次の物語にリュウセイたちが関わっていたら? という想定で、懐かしい物語が再構成されます。 L5戦役編は、スピリッツの焼き直しに近いですが、さすがにSRX大破という局面は回避されました。 こちらには、ジュデッカ・ゴッツォは登場していませんが、レビたちの背後で糸を引く者がいるらしいことは示唆されています。 そして、2004年冬にOG2が出るとのこと。主人公は、OGのもう一方の主人公ズ(キョウスケ&エクセレン)になるようですが、SRXチームも続投決定。アヤの妹のマイではないか? と言われるレビの秘密も明らかになるかもしれない、と期待中。 |
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