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ウルティマ2日記


●はじめに(2005年11月13日)

 ウルティマ1を2005年11月に始め、積年の願いだった日記とともに、10日足らずで終了。
 勢いに乗って、続編のウルティマ2をスタートさせました。
 もっとも、先に「POR ミス・ドラノーア攻略記」を終わらせる誓いを立てているので、こちらの終了は来年初めになる、と思います。

 それはともかく、「ウルティマ2」という作品について、基礎情報を振り返ってみると、
 発売は1982年。
 特撮では「宇宙刑事ギャバン」が始まった年です。
 アニメだと、前年から公開されていた劇場版「機動戦士ガンダム」が、ついに「めぐりあい宇宙編」にて終結。さらに劇場版「イデオン」や、TVの「ザブングル」などで、富野監督作品が業界の中心にあった時期。
 そして、ウルティマ1で散々書き散らしていたキーワード「時空」については、「超時空要塞マクロス」が話題になっていた年。今にして考えると、マクロスの何が「時空」なのか不明なんですが(続編のオーガスなら 分かるんですけどね)。一応、「第3次スパロボα」で、マクロスとマクロス7の対面が為された際に、「時空」というキーワードにも納得した次第。
 あと、この時期、NOVAがはまっていたアニメが、「太陽の子エステバン」。古代の超科学を駆使して、黄金郷エルドラドを探索する冒険物語は、今でも好きなストーリー要素だったりします。

 話を戻して、「ウルティマ2」ですが、
 「時空を越えた冒険」というキーワードが一番しっくり来るのが、この作品。タイムドアなる時空移動の門が世界各地に設定され、各時代を巡っての探索行が繰り広げられます。タイムマシンRPGだと、「クロノトリガー」が思い出されるわけですが、その原点になるのかな。
 次に、マップが「地球の世界地図」を採用しています。これは、ドラクエ3ですね。
 つまり、地球の各地、各時代を飛び回りながら、魔女ミナクスを倒す手段を求めて旅する物語。

 もちろん、古いゲームですから、壮大な設定も、グラフィックや容量の少なさで表現しきれていないとは思うのですが、その辺りはこちらの想像力で補って、いざプレイ開始と。

 

 
●2005年11月13日(日)・時空神官Avan再び

 キャラクター作り。
 前作と代わり映えしない画面表示。まあ、WIZARDRYも長年、同じような表示だったからなあ。
 作るキャラクターはまた一人です。パーティー制が導入されるのは3から。

 一応、前作でモンディンを倒した後期主人公avanが、父親の名前と職業を襲名して、2代目・時空神官Avanを名乗るようになった、という設定。すなわち、戦士から僧侶に転職しました。
 当初のステータスは、HP400。おお、前作より高くなっている。でも、装備は何も持たない裸状態。前作はまだダガーとか持ってたんだけどなあ。

 スタート地点は……ここどこ? 草原の真ん中にポツンと立っていて、近くに街も城も見当たらない。
 前作では、自分の居場所を確認できたIキーを押してみると、「松明を持っていない」と表示。ええと、前作では調査(インフォーム)用だったIキーは、今作ではイグナイト、すなわち松明に火をつけるコマンドに変わっています。そうか、今作ではダンジョンに入るのに、明かりが必要なんだな、と認識。

 ともかく、近くを散策して、街を探さないといけません。戦闘は回避してHPを温存できるとしても、食料の減りだけは抑えられませんから。食料を補充できるベースタウンがないと、探索もままならないわけで。
 街……ひたすら歩いてみても、どこにもない。単に腹が減っただけ。こうして空腹で、時空神官Avanはのたれ死にました。シクシク(;;)

 ……セーブしたスタート地点にまで戻って、気持ちを切り替えます。
 さっきから近くで出現したり消滅したりしている、それがタイムドア。後にムーンゲートと呼ばれるようになり、ドラクエの「旅の扉」にも採用された転送門です。本作では、初めからこれを活用しないとゲームが進まないらしい。ある時代の探索が一区切りしたら、次の時代へ……というわけではなく、次から次へと飛び回っていくことが必要。
 うむ、タイムドアを使いこなしてこそ、時空神官と名乗ることもできよう。意を決して、飛び込んでみる。

 あっという間に知らない世界、フィヨフィヨフィヨフィヨ……

 
って、もういい加減しつこいネタはやめましょう(苦笑)。タイムドアに飛び込むたびに歌っていては、話が進みません。

 着いたところには街があります。その名はニュー・サン・アントニオ。資料によると、「AD1990年、北アメリカ」にある街だそうな。
 衛兵さんに話しかけると、いきなり「税を払え」と一言。あのう、税を払うのは住人の義務であって、一介の旅人に向かって、いきなりそれはないでしょう。まだ「街で騒ぎを起こすな」とか、「よそ者は去れ」と言われる方が理解はできるというもの(納得できるわけではないけどね)。
 何度話しかけても、衛兵さんは「税を払え」としか言わず、どうやら本作でも会話はままならない様子。

 会話はあきらめ、お店まわり。
 武器屋発見。とりあえずメイスを購入したら、敏捷性不足で装備できません。シクシク。仕方なく、ダガーにします。
 防具屋発見。能力値不足だったら嫌なので、服だけ買って着てみます。今までは、裸の上からローブをまとってたんだよなあ。何だか、変質者みたいだなあ、と思いつつ、ようやく一般市民にふさわしい格好になれたことでホッとします。

 さて、あとは食料屋だ……と思ってみたら、この街には食べ物が売っていないらしい。酒場はあるのに……。
 食べ物は何よりも大切! ってことで、別の街を探さないといけません。南北アメリカ大陸を北から南まで回っても他に街が見つからないので(実にせまい大陸だこと^^;)、手近なタイムドアに飛び込みます。

 着いたところには、オー、立て札発見! 立て札神官だった先代の遺言に従うなら、立て札を見れば巡礼の義務があるわけで……近づいてみると能力値は上がらず、ただ立て札らしく地名表記が。
 ここは、伝説の時代とのこと。資料によれば、この時代に魔女ミナクスがいるらしい。
 でも、いきなりラスボスと戦っても勝てないよなあ。物見遊山に少し歩いてみると、モンスターがいっぱいたむろしているのを発見。ブラスターとか、リフレクトスーツを着ていればともかく、ダガーと服の一般市民では、敵を蹴散らすわけにはいきません。
 いや、変身できなくても心は時空神官! と気合いで戦うこともできるか、と0.5秒だけ悩んで……あ、タイムドアが開いた。
 迷わず入ります。

 着いたところは、せまい島。いわゆるイングランドですね。
 せまいのに、城と街が一つずつあります。ロード・ブリティッシュ城と、ポート・ボニフィスの街。資料によると、この街には食料屋もあるそうなので、ようやく人心地ついた気分です(つづく)。

 

●2005年11月16日(水)・輪廻転生の果てに

 ロード・ブリティッシュに挨拶に行った時空神官Avan

ロード・ブリティッシュ「おお、よく来た。金貨50枚と引き換えに、HPを300点上げてやろう」

 そう言って、強引に金貨を奪って、HPを上げてくれる国王陛下。いや、誰も金貨を払うって言ってないし……それより、クエストとか情報はないのですか? もう一度、話しかけると、

ロード・ブリティッシュ「おお、よく来た。金貨50枚と引き換えに、HPを300点上げてやろう」

 って、また金を勝手に取るし。何だか、クエストをくれた前作よりもセリフが減ったんじゃないか?
 ともあれ、払った金の6倍のHPが買えるのは、前作(1.5倍)より効率がいいので、その点は満足。しかし、話しかけただけで即座に金を取られるので、うかつに話しかけることはできませんな。

 次に、城下町のポート・ボニフィスで、食料を購入に向かいます。
 食料代・1パック92ゴールドなり! た、高い! 前作なんか、6コインで買えたぞ。たった1パックで、ほとんど金を使い果たしました(当初の所持金は400ゴールド)。こりゃ、早急にお金を稼ぐ手段を見つけないと、飢え死に確定です。打倒ミナクスとか、そんな大層な目標の前に、飢えて死なないためだけにモンスター退治に励まないと。

 フィールドでのモンスター退治が効率悪いことは前作で学習していますので、ダンジョンを探します。

 ……見つかりません。

 前作では、そこら辺にいっぱい開いていた地面の穴が、一向に見当たりません。歩けば食料が減るので、無駄に歩いたと分かるたびにリセットして、ダンジョンを探します。タイムドアも駆使して、時空を飛び回り、その間に時空移動の法則なんかもマスターしながら、ダンジョン探し。
 その結果、毒の沼地の向こうにタワーを発見。本作から、地下のダンジョンだけでなく、上に伸びるタワーが登場しております。この辺は、ドラクエ2に影響を与えていますなあ。

 とりあえず、タワーに入る。

 真っ暗だ! 

 そりゃ、まあ、そうです。本作から「松明」か「ライトの呪文」が必要なことは、すでに分かっておりますとも。しかし、あえて暗闇の中に、足を踏み入れてみる。
 うわ、突然、攻撃を受けました。攻撃してきたのは「ジェラチナスキューブ」。前作では、地下3階で出現した「鎧を溶かすイヤなモンスター」。しかし、そんなことよりも驚いたのは、受けたダメージ。何と70! 地上で戦った敵よりも、強いでやんの。暗闇で不利だからか?
 あせりつつ、撤退を決意すると、もう一体のモンスターからも奇襲を受けた。今度の相手は「グレムリン」。「ゴジラ85」や、「ゴーストバスターズ」と共に3G決戦と言われつつ、ゴジラが惨敗したのも、二昔前の懐かしい思い出なり。ドラクエ2では、船を手に入れるための試練役でもありましたなあ。そんなグレムリンの、本作での特技は「食料盗み」。次から次へと盗まれてしまって、食料が0になった時空神官Avanはあわれ、飢え死にしてしまいました、合掌(チーン)

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 ……う〜ん。
 まさか、モンディンを倒した英雄が飢え死にするとは思いませんでした。
 食糧難を起こして、物価を引き上げ、英雄を餓死に追い込むとは、やるなミナクス!(そうじゃないって^^;) 

 ……とにかく、食料代が92ゴールドもする世界では、プレイ継続が困難です。このゲームの物価は、キャラのカリスマに左右されますので、次はカリスマを上げないと。ついでに、素早さも上げて、武器はメイスぐらい使えるようになりたい。「筋力(STR)」と「体力(スタミナ)」重視で作ったキャラでは、上手くいかないのを悟り、キャラの作り直しから始めます。

 こうして、前作から数えて3代目となったAVAN。今度は、全て大文字です。通称は「キャピタル・アバン」。キャピタルは「大文字」と「資本主義」の掛け言葉。やはり、金は重要です。ということで「キャピタルAVAN」、略して時空神官キャバンの冒険が始まりました。
 目指すは、打倒ミナクスですが、その前に、父親のような飢え死にという非業の死を遂げないことも重要。何となく、志の低さを覚えますが、腹が減っては戦はできぬ、というのも真理。

 最初に行うのは、武器と防具の調達。よし、メイス装着。よし、レザーアーマー装着。OK。「ダガーと服」という一般市民ルックで飢え死にした父親より、よほどマシな 冒険者スタイルだ。
 次に、食料代をチェック。今度は、1パック68ゴールド。う〜ん、さっきよりは安くなったけど、まだまだ高いなあ。

 その後、魔法屋で「ライトの呪文」を買います。5回分32ゴールドなり。
 本当は、「松明」が欲しかったんだけど、どうも売っている店がない。どうやら、本作では武器や防具、魔法以外のアイテムは、フィールドのモンスターが落とすことになっているらしい。魔法を使うための杖も、モンスターから手に入れるしかないので、とりあえずは効率が悪いと知りつつも、フィールドのモンスター退治。
 ここで学んだこと。挑むなら、オークとトロール。こいつらは与えてくるダメージが自分と同じぐらいで1けた。おまけに、1度ダメージを受けると、逃げ腰になるので、後は追い詰めて反撃を許さずに仕留めるだけ。
 シーフやスケルトンは、与えてくるダメージが10代で、少々手ごわい。
 トレントは、移動封じの特殊効果があるので、下手に戦うと、周辺のモンスターとともにボコられる危険性があります。くわばらくわばら。

 そうしているうちに、魔法使用のできる「スタッフ(杖)」をモンスターが落としてくれ、準備OK。父親が飢え死にしたタワーに向かいます。今度は、明かりもついて、ルンルン気分で迷宮探検。
 出現モンスターは「大蛇バイパー」。やはり、前作では地下3階で出現したモンスター。与えてくるダメージは……50! うわ、やっぱり手強い。明かりがあろうがなかろうが、塔のモンスターは強敵だった! 
 おまけに、迷宮を歩いていて気づいたのは、前作と違って、食料がどんどん減ってくること。これじゃあ、ちっとも稼ぎ場になりません。

 この時点で、NOVAは考えます。
 このゲーム、よほどマンチキン(ルールを最大限に活用して、徹底的に有利さを追求するゲーマー)にならないと、クリア困難なのでは? 
 そこで、さらに強いキャラ作りを考えます。

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 とにかく、カリスマを高めないと! 
 物価高に対抗して、食料代を減らすには、それが一番の方策です。男性キャラは体力+10の恩恵がある一方で、女性キャラはカリスマ+10。ここは一つ、女性キャラでチャレンジすることに。

 え? 未来のアバターが女性でいいのかって? 

 いいんです。<永遠の戦士>の一人として名高い、かのケルン公ドリアン・ホークムーンは、妻を助けるための探索の途上で、突然、女戦士ギャラソームのイリアンに転生してしまうという経験をしています。父子に魂が受け継がれたAvan一族が、その長い探索の過程で、一度ぐらい女戦士になっても、誰も文句は言えないでしょう。ファンタジー小説界で前例があるなら、まったくもってノープロブレム。
 そもそも、ラスボスが魔女ミナクスですから、それに対抗するためには、主人公側も女性に転生する必要があった、と理屈をこじ付けることも可能だと。

 かくして、時空神官キャバンの魂は、女戦士Irianに受け継がれたのでした。
 Irianは、僧侶ではなく戦士です。ダンジョンやタワーが稼ぎ場にならないと判明した以上、そこでしか使えない僧侶魔法(本作では回復魔法はなく、僧侶魔法はダンジョン内での移動用呪文に特化している)に価値はありません。それよりも、筋力や素早さにボーナスが付く戦士のほうがよほど有利。
 さらに、Irianの種族は、人間ではなくエルフ。本作の人間は知力にボーナスが付きますが、エルフは素早さにボーナスが付きます。実は、戦士としてはエルフの方が優秀なウルティマワールドだったりします。

 女戦士らしく、グラフィックも萌え要素の高いものになっているかなあ、と期待はしてみたのですが、シクシク。前作と全く同じ、ドラクエ1勇者似の鎧戦士でした。まあ、ドラクエ3みたいに男装した女戦士ってことにしておきましょう。
 武器。剣が使えるかなあ、と期待はしてみましたが、能力値が足らず、メイスを使用。
 防具。ここは妥協できません。先日、どこか「女戦士にはチェーンメール!」連盟が提唱されたので、それに合わせて、チェーンを購入。幸い、能力値条件は満たしていました。
 食料。先代キャバンより、カリスマが10も高いにも関わらず、食料代は同じ
1パック68ゴールド。う〜ん、せめて50は切るか、と期待していたんだけどなあ。

 ともあれ、マンチキン魂と萌え要素を注ぎ込んだ、このキャラが上手くいかなければ、後がありません。プレイ意欲が大きく削がれ、本作をクリアすることも困難になる、いわば最後の希望、それがIrianです。
 稼ぎ効率が良くないと知りつつも、まずはフィールドで戦ってみる。オークやトロール戦は、全く問題ありませんでした。キャバンが苦戦したシーフやスケルトンとも、対等以上に戦える。これなら何とか行けるかも♪ 
 戦い続けて減少したHPや食料を、購入するための資金を稼ぐ。この収支決算が上手く行かなければ、ジリ貧に陥って飢え死にしたりするわけですが、どうやらIrianの場合、問題なかったようです。ようやく、食費をまかないながら、HPを少しずつ高めることに成功しました。

 キャラの輪廻転生の果てに、ようやく収支決算が赤字から黒字に転向したことで、ホッと胸をなで下ろすプレイヤーNOVAでした(つづく)。

 

●2005年11月18日(金)・海への道

 初代Avanは、モンディン討伐を志すも、シャトルが入手できず、立て札教の開祖として一生を過ごしました。
 2代目・小avanは、時空戦士としてモンディン討伐を成功させますが、その後、ミナクス追討を志す過程で、モンスターに食料を盗まれ、飢え死にするという非業の最期を迎えました。この時点で、モンディンの仇を討つというミナクスの企ては成功したのです。
 後を受け継いだ3代目AVAN、通称キャバンは、序盤の難易度の高さのために、探索を断念。自分より力を持った後継者に後を託すべく、自身は世界の秘密を解明するための研究にいそしみました。その中で、キャバン別世界の強力な魔術を発見。古代のエルフ族が編み出した儀式魔法ミサルの力を応用すれば、輪廻転生の効果により種族転換も為し得ることを知りました。
 輪廻転生は成功し、エルフ族の戦士Irianに、Avan一族の魂と使命は受け継がれました。ただ一つの誤算は、種族転換と同時に副作用として性転換も生じたことで、魔女ミナクス打倒の大任は、同じ女性の手に託されることになったのです。

 ……う〜ん、こうしてまとめると、何となく壮大なファンタジー物語をつむいでいるような気がする(^^;)。

 さて、もう後がないIrianの物語ですが、HP&食料の消費・購入の収支決算は赤字を免れたものの、微妙に黒字 ってだけで、おおむね横ばい状態。モンスター退治による経験値だけは、少しずつたまってきます。
 しかし、他の多くのRPGとちがい、本作ではレベルアップの恩恵がほとんどありません。能力値がアップするわけでもなく、強くなった感じが全くしない。ある情報によると、「本作のレベルアップ効果は、モンスターの出現率アップに影響する」そうで、レベルが上がれば上がるほど、モンスターがたくさん現れ、より経験値稼ぎ&資金稼ぎが行いやすくなる反面、それに合わせて自分が強くならないと、攻略もままならなくなるとか。

 「ウルティマ・コレクション」のディスクに収録されている本作の攻略ヒントによると、序盤の理想的な攻略順番としては、

1.ブルータッスル(青い飾り)を手に入れろ。
2.船を手に入れろ(モンスター退治が簡単になります)。
3.金をかせげ。

 ……といった感じになっています。
 ブルータッスルは、フィールドのモンスターが落としてくれました。これが、船に乗るための必要アイテムらしい。
 次に、肝心の船ですが、AD1990年ブリティッシュ城の城下町ポート・ボニフィスが、名前のとおり港町です。そこに船が停泊しているので、何とか乗れないものかと考えてみます。港に入るには鍵がかかっているので、やはりモンスターを倒して、鍵を手に入れるのか、とも考えましたが、資料によると「街の衛兵が鍵を持っている」らしい。……ってことは、前作での道化師よろしく衛兵を攻撃して、鍵を奪わないといけないのか? 未来の聖者なのに? と、たっぷり30秒だけ悩んでから思い直します。輪廻転生の途中で、つまらない良心も失われたのだと。
 つまり、女戦士Irianは、打倒ミナクスの大義のためには、少数の犠牲をものともしないキャラだと。いわゆるオルタナティブ・ゼロ香川教授の思想を体現したキャラですね。それぐらいしないと、ミラーワールドならぬタイムドア(ミナクスによる時間操作の産物)で混乱した世界を救うことはできないのです。ミナクスの時間操作によって、このままだと将来は米ソの全面核戦争により崩壊を迎えてしまうのが、ウルティマ2の世界なのですから(米ソってのが時代性を表していますなあ)。

 ともかく、街の入り口にいる衛兵を攻撃! 12ポイントのダメージ!
 衛兵の反撃! 150ポイントのダメージ! ぐはっ!
 これじゃ、話になりません。何度か攻撃してみたものの、相手は一向に倒れる気配がなく、こちらに絶大なダメージを与えてきます。何だか、黄金聖闘士を前にした青銅聖闘士(セブンセンシズに目覚める前)のような心境です。

 あわてて街から逃げて、もっと倒しやすい的を探します。
 フィールドの海にも、船は存在します。おそらく海賊が乗っているだろうフリゲート船。
 海の敵が難儀なのは、与えてくるダメージがオークやトロールの比ではないことの他に、HPが減少されて逃げ出したときに、こちらに追撃の手段がないこと。
 こうなったら、飛び道具に頼るしかないと判断し、なけなしの金を払って街で弓矢を購入。能力値不足で使えなかったらどうしよう、とドキドキしながら装着。オー、何とか上手くいきました。これより、Irianはエルフらしく弓使いです。
 さあ、これで敵が離れていても一方的に攻撃できる! と喜んでみましたが、実際に使ってみると、メイス同様、隣にしか攻撃できません。単に攻撃力が上がっただけ。う〜ん、別に損しているわけではないのだが、期待通りの効果がないために不満を覚えます。

 それでも、地上の敵は倒しやすくなった。後は、海の敵が逃げられないよう、上手くせまい小湾に誘い込んで……と策を巡らしながら、海賊のフリゲート船を攻撃します。ある程度、HPを削られながらも、何とか撃退に成功。さあ、これで船GETだあ! と喜んだのもつかの間、倒されたフリゲート船は、他のモンスター同様、消失してしまいました。

 街の衛兵は強敵すぎて、鍵が手に入らないから、港で船は入手不能。
 フィールドの船は、倒せば消えてしまう。
 一体、どうすればいいんだ? 

 いろいろ試行錯誤の末に答えはあっさり出ました。
 偶然ですが、フリゲート船にスタック(同じマスに入ること)してしまって、ん? これを利用すれば、源義経の八艘飛びのように海から対岸の島に渡ることができる? いや、それよりも……敵の船の上で、乗り物に乗るためのB(ボード)キーを押してみる。すると、突然、自分専用の船が出現。敵の船はそのまま残って、こちらに攻撃してくるにも関わらず。
 すなわち、船が複製されたわけですな、これが。気分は、コピーベント! 
 船での攻撃は、通常のA(アタック)キーではなく、F(ファイヤー)キーで行います! 大砲ドカーン! 50ポイント強のダメージを与えて、敵の船は撃沈。うお〜、これは強力だ。
 試しに、これまで結構苦戦していた海のモンスターを攻撃してみる。ドカーン! たった一発で粉砕。
 ついでに、近くの陸地に群がっているモンスターにも、大砲をぶっ放す。ドカーン! ドカーン! ドカーン! ……一発撃つごとに、モンスターが一体ずつ消失し、獲得資金がガッポガッポ。

 気分爽快さの反面、これまでの地道なプレイが物悲しくなります。キャラ作りに失敗したか? と思い悩んで、マンチキンに走っていたのに、船を手に入れるだけで、キャラの強さに関わらず、敵をあっさり吹っ飛ばせるようになるとは……。それもこれも、敵の船の上でBキーを押す、というだけの操作で。
 今だったら、2代目・小avanでも、3代目・キャバンでも、問題なくプレイを進めることができそうです。でも、まあ、それこそコロンブスの卵。後から方法さえ知ってしまえば、どんな凡人でも偉業は達成することができる。しかし、最初にその方法を見つけ出すことこそ、偉大なのです。
 ということで、
Irianまで転生して初めて、船のGET方法を知ったわけですから、ミナクス打倒の任はIrianに託される。これが天命であり、これまでのプレイは、そこに至るまでの必要不可欠な過程だった、と割り切ります。

 あまりにも簡単な答えを知ることで、「今までの苦労は何だったんだよ!」って気分を久しぶりに感じた状況で、それでも格段にプレイが楽になったことを喜ばしく思いつつ、Irianは海に出ます。
 次の目的は、金稼ぎ。
 富を求めて、広い海原を渡る大航海時代の幕開けです(つづく)。

 

●2005年11月19日(土)・世界を巡る

 船を入手したことで、冒険にも大幅に余裕ができました。
 まず、攻撃力がアップ。大砲により、ほとんどの敵を一撃粉砕。それはすなわち、敵との戦闘が短時間で終わり、食らうダメージも大幅に減少するということに。
 次に、船に乗っている間は、食料の消費がありません。つまり、余裕を持って、あちこち探索することができる、と。
 そして、当然ながら、陸つながりでない、あちこちの島も回ることができ、ようやくにして世界の構造や、各時代の違いなども理解できるようになりました。
 まとめてみると、

@伝説の時代
 ラスボスである魔女ミナクスのいる超古代の時代。
 この時代は、タイムドアの起点にもなっているようで、時代名を記した立て札とともに、他の4時代へ通じるタイムドアが並んでいます。
 ただ、すぐ北の山向こうでは、強力なモンスター軍団もたむろしているのが見え、現状で探索は困難に思える。

Aパンゲア
 まだ、世界が一つの大陸であった時代。
 一応、街は一つだけある(バラディンズ・タウン)が、毒の沼地の向こうに位置し、食料屋や呪文屋以外の施設がないため、拠点としては使いにくい。
 大陸が一つのため、探索に船の必要はないが、メリット薄し。

BBC1423
 紀元前のいわゆる古代。
 この時代には、ロード・ブリティッシュ城があり、またイタリア半島にタウン・リンダなる街があって、武具が買える。
 ただし、食料を買うためには、アフリカにあるル・ジェスターの街まで足を運ばなければならず、少々不便。

CAD1990
 現代に一番近い時代。
 この時代にも、ブリティッシュ城があり、すぐそばには食料の買える港町ポート・ボニフィスがある。ブリテン島だけで、HPと食料の補充ができる反面、船が入手できるまでは、タイムドアを使ってBC1423に戻るしか、探索しようのないのも事実だった。
 また、別ルートから北アメリカ大陸にも行くことができ、メキシコ湾岸にはニュー・サン・アントニオなる大都会がある。そこは食料屋こそないが、各種の施設やイベントがあり、冒険には欠かせない拠点都市と言える。
 船が使えるようになると、大西洋を渡ることで、ブリテン島とアメリカ大陸を容易に行き来できるので、一番探索に便利な時代と言える。

DAD2112
 別名アフターマスとも言われる、核戦争後の崩壊した世界。ゲームのスタート地点でもある。
 普通、崩壊後の世界は荒廃したマップで描かれると思うが、本作の場合、フィールドマップは他の時代と何の変化も感じられない。ただ、崩壊後のアメリカ大陸には何の施設もなく、他の地域にもいけないため、すぐに探索が行き詰まってしまう。よって、タイムドアを使って別の時代に飛ぶしかなかったのである。
 船入手後は、ソ連のあった場所にパイレーツ・ハーバーなる街があるのを発見できる。そこには、ロケット基地もあり、宇宙に行くために必要となるらしい。

 全体として、街の数は少なく、会話そのものも少ないため、各時代の特色や、地域らしさを表したイベントは皆無です。その意味では、時間移動や世界地図型マップというアイデアは光るものの、それを十分に生かした丁寧なストーリー構成とは無縁のゲームと言うことができます。
 逆に言えば、ウルティマ2で示したアイデアを発展継承して、丁寧にストーリー構築して見せたのが、ドラクエ3やクロノ・トリガーと言えるでしょう。本作は、そのための原石として評価すべきかな、と。
 それにしても……日本列島が縦3マスのスクエアでしか描かれていないのは、ちと悲しい。ブリテン島や、アメリカ大陸のマップは丁寧なのに、アジア近辺はかなり荒い作りなんですね。朝鮮半島も存在していないし。
 他に改めてツッコむ点と言えば、ポート・ボニフィスの食料品店が「マクドナルド」というお遊びとか(笑)。ウルティマ2の冒険者は、ハンバーガーを食べて冒険ってわけです。そりゃ、腹が減りやすいはずだ。

 ともあれ、世界構造をほぼ完璧に把握していく過程で、船の大砲を使って、各地のモンスター退治にいそしみます。もう、海の上では無敵モードです。女船長Irianの勇名は、今や各時代に轟き渡っていると言えましょう。
 ただ、ミナクスの城は、海のそばにはないんですよね(苦笑)。船の使えない場所でも敵を倒せるよう、Irianは自分自身を鍛えなければなりません。
 HPは、ブリティッシュ王に金さえ払えば上昇していき、現在7000強。
 レベルも、いつの間にか10を越えるに至っています。
 武器や、防具も、店で買える最強のフェーザーガンや、リフレクトスーツ以上の防御力を誇るパワーアーマーを購入。
 しかし、能力値そのものは上昇せず、強力な武具群も宝の持ち腐れ状態。
 前作では、立て札に祈れば能力値アップできましたが、今作では立て札(大体オーストラリアにある)は単に時代名を表記しているだけで、無用の長物と化しています。いや、情報の表記こそ立て札本来の使命で、祈って能力値アップこそ特例それなのに無用の長物呼ばわりするとは、立て札に対して、いささか失礼だ、と初代立て札神官のお叱りの声が草葉の陰から響いてくるような気もするのですが(苦笑)。

 とにかく、いろいろ資料を調べて、能力値アップの鍵がニュー・サン・アントニオの街にあるホテル・ニューカリフォルニアの支配人にあることを突き止めます。彼に報酬を渡せば、能力値を上げてくれるようなのですが、話しかけても「ここはホテル・ニューカリフォルニアです」と言うだけで、何もしてくれません。
 よくよく調べてみると、話すためのTキーではだめで、お金を渡すためにはOキーを使わないといけないとか。それを知って、ようやく能力値をアップできるようになりました。
 しかし、今回、前作の立て札教みたいに、ニューカリフォルニア教とか、ホテル教を立ち上げる気にはなれません。Irianは戦士であって僧侶ではありませんし、金を取る以上は、それはただの商売であって、神聖な宗教とは言えません。やはり、宗教として認定するなら、金とは関係なしに、信者に功徳を示さないといけないでしょう(教団の運営維持費という名目なら納得して払うが、お布施をすれば功徳がある、という話をもっともらしく語って供養を集めるのには、いまいち不審を感じるNOVAです)。

 そんなわけで、前作では金とは関係なく立て札回りするだけで能力アップできたのが、今作では能力アップのためにせこせこモンスター退治して、資金稼ぎしなければならず、それだけ時間もかかります。
 船に乗って海を渡りながらモンスター退治……非常に単調な作業は、往々にして眠気を誘うもの。
 こういうときに気分を盛り上げるのがBGM。前作は時空戦士でしたが、本作は……いろいろ考えて「ドラゴンクエスト・イン・ブラス」。1988年に出た「ドラクエ1〜3」の名曲・交響曲集です。「海のワルツ」も入ってますし、Uの名エンディングテーマ「この道わが旅」も聞ける。さらに、Uのフィールドテーマ「遥かなる旅路」のアレンジが一番勇壮でお気に入りなのが、この盤(最近の盤でのアレンジは、勇壮な雰囲気を冷ましてしまうように静かな曲に転調するのが痛い。静かな部分はアレフガルドテーマの「広野を行く」が担当しているのだから、「遥かなる旅路」は勇壮なまま、次に移る方がいいと思います)。

 少々マニアックすぎる話になってきたので(この話について来れるぐらいのドラクエBGMマニアは非常に尊敬)、話を戻します。
 とにかく別ゲームのBGMを聞きながらの単調作業を経て、資金稼ぎ&能力値アップにいそしんだ挙句、カリスマが上昇して、食料を金貨40枚ほどで買えるようになりました。それでも、まだフェーザーガンとパワーアーマーは使えるようになりません。まさに金儲けの冒険は「この道わが旅、果てしなく続く♪」です。出会いと別れは繰り返しておりませんが、早く単調作業を終わらせて、ストーリーを先に進めたい、と思っている最中です(つづく)。

PS:平日は、性根を入れる必要と時間を費やすPORよりも、単調作業のウルティマの方がプレイしやすいと思いつつ。休みの日は、何とかPORに手を付けたし(ただし、そろそろ完全な休みがとれなくなる時期に突入するんだよなあ^^;)。

 

●2007年7月26日(木)・久々のプレイ

 2005年の年末頃にプレイを始めて、ずいぶん長く停滞していた「ウルティマ日記」でございます。

 いや、本当は、PORを終えてから始めた「邪悪寺院」のプレイに飽きたら、こちらを終わらせようか、と目論んでいたんです。予定では、2006年1月には終わるはずでした。
 でも、そんな折に、「空幻研騒動」が持ち上がって、そちらの解決にてんやわんやした後、
 ブログ作りに夢中になったりして、
 その後、ちょうどいいタイミングかなあ、と思った時期に、骨折事故に見舞われたりして、
 2006年は、いろいろ大変だったわけですね。

 まあ、それ以外にも、リメイクされた「ファイナルファンタジー」にハマッていた事情もありますが(苦笑)。

 ともあれ、「女戦士イリアンの魔女ミナクス退治」の物語を、ようやくにして再開の運びとなりました。
 それに2005年の段階では、「イリアン? 誰それ?」ってマイナーキャラでしたが、今年は、元ネタの「ブラス城年代記」の復刻版も出て、この7月に3部作が完結したわけですから、タイムリーと言えば、タイムリーとも言えますし。

 ……前置きはこれぐらいにして、実際のプレイ報告。
 本日は2時間プレイして、経験値&資金稼ぎを行ないました。
 ええと、船に乗って、見つけたモンスターを砲撃して爆殺。
 500ゴールドたまるごとに、
ニュー・サン・アントニオのホテルの支配人に300ゴールド貢いで、能力値アップ。
 その後、ロードブリティッシュに100ゴールド貢いで、HPアップ。
 それから、余ったお金で、ポート・ボニフィスのマクドナルド店から食料購入と。

 はい、ただの単調作業の繰り返しです。
 その結果、HPは8000を超え、レベルも27、食料は3000を超え、能力値も総じて50を越えた、と(カリスマは70超えた)。
 プレイを始めた頃は、効率のいいキャラ育成が分からず、試行錯誤してましたが、今は順調にキャラが育っております。
 さて、どこまで育てましょうか?
 とりあえず、HPがMAXの9999になって、「フェーザーガン&パワーアーマー」を装着できるようになったら、ストーリーを先に進めようか、と思っておりますが。

 攻略ヒントによれば、「金を稼いだ後は、アフターマスのパイレーツ・ハーバーでロケットに乗って、宇宙に向かえ」とのこと。
 ただ、宇宙に出たときに、パワーアーマーを着ていないと即死するそうなので(爆)。

 プレイが順調に進めば、次の記事で、宇宙に向かっていることを願います。(つづく) 

 

●2007年7月27日(金)・伝説の剣クイックソード

 フィールド上のモンスターをコツコツ倒しているうちに、レベルも30を越え、HPもほぼMAXの9999、食料は4000を越えるまでになりました。
 パワーアーマーも装着できるようになったけれど、フェーザーガンは「器用さ」が足りなくて、装備できません。それより一段階弱い武器「ライトソード」は装備できたので、この辺でプレイを先に進めようか、と。

 昨日の時点では、宇宙に行こうか、と思っていたのですが、とある情報源から、「伝説の剣クイックソード」の入手方法を知ったので、まずはそれをGETすることに。
 場所は、ニュー・サン・アントニオの街の牢獄。そこにいる剣士が「500ゴールド」で売ってくれるそうな。

 問題は、牢獄に入るためには、「牢獄のカギ」が必要。で、牢獄のカギは街の衛兵が持っております。
 ここで、ストーリー要素の濃い近年のRPGだと、「牢獄のカギ入手」のイベントが用意されていて、物語の流れに応じてGETしたりするのでしょうが、「ウルティマ」はもっと野蛮なゲームです。
 曰く、「欲しい物は力づくでGETせよ!」

 「ちょっと、そこの衛兵さん(ハート)」と声を掛け、鼻の下伸ばして近づいてきた衛兵をライトソードで叩っ斬る!

 ……ええと、自分、未来の聖者候補ですよね? 

 当然、放置ならぬ法治下にある都市で、そのような無法行為が許されるわけもなく、わらわら寄ってくる衛兵たち。

 「ええい、寄らば斬る……わよ♪」と、チャンチャンバラバラの大アクションが展開されるわけで、ええと、何人、斬り倒したっけ? 10人ぐらいと戦ったような気がする。
 この衛兵、結構強くて、1回のダメージが100を越えることもしばしば。それに対する、こちらのダメージは30ポイントほど。それでも、HP9000を越える打たれ強さはダテじゃありません。
 とりあえず、2000ぐらいのダメージを喰らってしまいましたが、それでも衛兵軍団を全滅させてしまいました。

 ……あ、もちろん、殺していませんよ。峰打ちということで、勘弁しておいてください。ライトソードで峰打ちができるのかどうかは不明ですが(苦笑)。

 とにかく、全ては「打倒ミナクス」の大義のため、と割り切って、話を先に進めます。
 牢屋を開けると、サントレと名乗る戦士が、

「私がクイックソードだ!」と、のたまっています。

 ええと、「アイ・ハブ・クイックソード」じゃなくて、「アイ・アム・クイックソード」ですか。

 もしかして、大剣人ズバーンな人? 

 一瞬、どう対応していいか分からなくなって、Gボタンを押します。GはGetの意味。落ちてる宝箱や武具をとるコマンドですが、反応なし。
 これは、ウィザードリィの「聖剣ハースニール」と同様に、倒せば手に入る? と思って、やっつけてみました。

 ……たいまつを手に入れた。

 って、そんなもの手に入れても、うれしくありません。

 そこで思い出します。「500ゴールドで買えばいい」って(爆)。

 うっかりしてました。もう一度、セーブデータを呼び起こして、やり直し。衛兵とチャンバラしたりetc.

 こうして、伝説の剣クイックソードをついにGetできました。早速、装備。

 ……「器用さ」が足りなくて、装備できません。

 う〜ん、そういうオチですか。

 もう一度、金を稼いで、「器用さ」をアップしないといけませんなあ。
 それに、衛兵バトルで失ったHPも、また購入しないと。

 宇宙への道は、まだまだ遠いです。(つづく) 

 

●2007年7月28日(土)・2112年 宇宙の旅

 宇宙への道は遠い……と思っていたら、意外と近かったりしました(苦笑)。
 プレイに慣れたからか、モンスターの出現率が上がったからか、フィールド上のモンスター退治が順調に進み、それに応じて、失ったHPを取り戻す資金も程なく稼ぎました。
 レベルも40を越え、食料は5000を越え、「器用さ」もアップしてフェーザーガンを装備可能に。
 後は、「クイックソード」を装備できるまで戦い続けるか、プレイを先に進めるか、ですが、そこはそれ、単調バトルにも飽きているので、宇宙に向かうことにします。

 はい、宇宙へ行くためには、これまで足場としていた1990年から、2112年に飛ばないといけません。
 タイムドアを使うのは久しぶりなので、昔、プレイしたときの手帳メモを引っ張り出しつつ、いざ2112年に向かってGO!

 2112年は、核戦争で崩壊した時代。
 ただ一つある街が「パイレーツ・ハーバー」。海賊の港って感じですな。
 海賊といえば、キャプテン・ハーロックとか、クロスボーン・ガンダムとか、いろいろSF的に憧れます。
女船長Irianも、クイーン・エメラルダスを気取りたいですね。前回、街の衛兵連中と大バトルを展開したりしましたから、気分的にアウトローですし。

 宇宙行きのシャトルの管制センターに入る扉の前には、謎の道化師が立ちはだかっています。
 ビシューン!
 邪魔者は撃つ。
 こういうときは、特撮史上でも名高い女宇宙海賊のテーマ「その名はシェリンダ」を歌ったりすると、気分は盛り上がったりします(笑)。

 暗黒の海を 船は切り裂く♪
 風のない宇宙 波を起こして♪
 名もなき星は 滅びるがいい♪
 今日あの星の 息を止めよう♪


 って、聖者候補が滅ぼしてどうするんだ! って、ツッコミは聞き流しておいて。

 おお、当然、衛兵どもが集まってきます。ここで、また大バトルを繰り広げるのも一興ですが、「フッ、今はお前たちの相手をしている暇はない!」と鼻であしらいながら、シャトルまで駆け込むのも萌え燃えですな。
 衛兵に追われながら、シャトルに飛び乗り(Bキー)、いざ離陸(Lキー)! 

 秒読み開始! 10! 9! 8! 7!……4! 3! 2! 1!

 この演出は、ウルティマ1のときと同じです。今回は、アクションゲームはありませんが。
 地球周回軌道(座標6,6,6)からハイパージャンプ(Hキー)して、太陽系の各惑星を回ります。水金地火木土天海冥……古いゲームですから、太陽系の惑星はきちんと9個あります。いや、もう一つ、謎の惑星Xなんてものもあって、惑星の数は全部で10個。
 X星と聞くと、頭の中に「怪獣大戦争マーチ」が流れたりするんですが、 それはさておき。

 問題は座標を自分で打ち込まないと、その惑星に到着できないこと。目的地であるX星の座標は、資料によると(6,6,6)……って、地球といっしょじゃん♪ どうやら記述ミスのようですね。
 仕方なく、いろいろ適当に試してみると、座標(9,9,9)でX星を発見できました。いやあ、ややこしい座標じゃなくて、よかったです。
 なお、座標(4.4,4)を打ち込むと、太陽に飛び込んで即死! なんて面白いイベントに出くわします。こういうときは、ウルトラセブンに助けてもらって、ブレスレットをプレゼントしてもらいたいものですが……と、そう言えば、秋から新番組「ウルトラセブンX」がTV放送される、とのネタを拾ったりも。メビウスみたいに燃える作品だと嬉しいんだけど、何となく「シルバー仮面」っぽい匂いも感じます(それはそれでマニアックに嬉しいんですけどね^^;)。

 閑話休題。
 X星に話を戻します。
 変に暴走すると、GXとか、クロスボーンガンダムとか、ライダーXとか、メガテンXとか、Xメンとか、Xつながりで、いろいろ話を振りそうで。
 あ、そう言えば、「仕事人X」なんてのも見たいなあ。「仕事人V(5)」以降は、番号割り振りやめたけど、「激闘編(6)」「旋風編(7)」「風雲竜虎編(8)」「激突(9)」と勘定すると、次のTVシリーズは(あるとしたら)10作品めになりますからねえ。
 ……と、こういうのが「変に暴走している」ってやつです(苦笑)。
 ウルティマに話を戻さないと。

 X星に降り立った理由は、そこにいるファザー・アントスから祝福をもらうため。この祝福をもらわないと、ミナクス退治に必要な「防御の指輪」がGETできないのですな。
 で、X星のオージズ・プレイスって宮殿にいるアントスさんから無事、祝福してもらいました。

 宇宙に出たついでに、太陽系の他の惑星もいろいろ巡ってみようとも思いましたが、これって塔やダンジョンと同じで、別に攻略に必要ってわけでもないので、さっさと地球に引き返します。今さら、物見遊山して面白いグラフィックでもありませんから(発売された当時、25年前なら、世界を見て回るだけで楽しいゲームだったのでしょうがね)。

 さあ、地球に帰還。
 って、いきなりシャトルが爆発してビックリ!
 Irianは無事でしたが。

 使い捨てシャトルかよ! と不満をつぶやきつつ、2112年から1990年に引き返します。次なる目的は「防御の指輪」。買い取るために、また金稼ぎをしないといけません。(つづく) 

 

●2007年7月28日(土)・時空を越えた決戦 2

 ニュー・サン・アントニオの街で、「防御の指輪」を売ってくれる人を探すのに、苦労します。
 街の北・防具屋の奥に「鍵のかかった扉」が2つばかりあって、その奥にこっそり隠れている親父が、持っていたのですが。

 ……何だか、昔、「ラダトームの町」で太陽の石を探すのに苦労したことを思い出しました。
 いや、まあ、NOVAが流しているBGMがドラクエ初期3部作だから……なんですが。

 ともあれ、「防御の指輪」をGETして、「クイックソード」を装備できるぐらいに能力値もアップして、いよいよミナクス退治の準備が整いました。

 いざ、「伝説の時代」へGO!

 タイムドアを抜けて到着した地点。その北の山の向こうには、いるわいるわ、デビル、デーモン、バルロンといった強敵モンスター軍団が。ここから先は、船が使えないので、自分自身の戦闘能力だけが頼りです。
 さあ、突撃! 

 玉砕しました(シクシク)

 何だか、眠りの呪文をかけられて、周りを取り囲まれて、ボコボコにされてしまいましたよ。
 やはり、頭を使わない力技では、クリアできないようですな。

 ここは、兵法の極意を使うとします。

 すなわち、三十六計、逃げるに如かず! 

 いわゆる戦略的撤退って奴ですな。狙うは、ミナクスの首、ただ一つ。それ以外の敵とは極力戦わず、戦力を温存すべし。

 もちろん、敵はそう簡単に逃がしてくれませんので、こちらも時空戦士らしい大技を使うとしましょう。それはアイテム「奇妙なコイン」を触媒に、Nキーを利用した「Negate」の魔法。ネゲイト(無効、 消去、拒絶)と発音するのが正解なんですが、何となく、「逃げてえ」と読みたくなります。
 効果は、自分の周囲の時間が止まる、という強力なもの。これを使えば、ミナクスの城にたどり着くまでのガーディアン・モンスターを避けることができます。というか、避けないと、どうしようもありません。

 ……ということで、こそこそとミナクスの城に潜入成功。

 さあ、入った城で、ミナクスを探します。さすがに、城の中の警戒は、外に比べると、甘いもの。時々、近づいてくるモンスターを倒しながら、奥へ奥へと向かいます。中央の玉座にはミナクスはおらず、右上部で発見しました。

 「ミナクスちゃん、見〜っけ♪」と、馴れ馴れしく声を掛けながら、クイックソードで切りつけます(笑)。

 あ、テレポートして逃げた。
 絡んでくるザコ敵を倒しながら、城のあちこちを探し回ると、左下部に隠れておりました。

 「またまた、見〜っけ♪」と歌いながら、もう一度、クイックソードでザックリ。

 また、テレポートして逃げました。

 三十六計、逃げるに如かず! は、こちらの専売特許ではなかったようです。やるな、ミナクス

 ええと、場内には、いたるところにダメージ・バリアが仕掛けられていて、ミナクスを追いかけている間に、どんどんダメージを受けていく、という仕掛けになっております。
 そのバリアから身を守るために、「防御の指輪」が必要だったんですね。

 ミナクスの仕掛けも相当いやらしいですが、こちらも準備は万端に整えています。

 備えあれば憂いなし! ということで、城の右上と左下に次々、テレポートして逃げ回るミナクスを、こちらもどんどん追い掛け回して、切り刻んでいきます。

 やがて……とうとう魔女ミナクスは力尽きてしまいました。
 悪の女王の死とともに、城は崩壊し、混乱した時空の乱れも修復されていき、「米ソの核戦争により崩壊した世界」なんて末路も消失したのです。
 こうして、女戦士Irianの手によって、時間の運行は守られたのでした。

 エンディングメッセージは、ロード・ブリティッシュのお褒めの言葉と、庶民の歓声による出迎え。
 まあ、シンプルなものですな。

 しかし、勇者の旅は、まだ続きます。
 モンディンとミナクスの怨念は、やがてエクソダスという名の災厄を呼び起こすのでした。

(ウルティマ2日記 これにて終了。ウルティマ3日記につづく) 

 

●後書き

 1年半かけて、ウルティマ2も終了。
 まあ、中断期間が長かったため、実際のプレイ時間は10日ほどでしたが。

 当初は、「効率のいいプレイ方法」がよく分からず、キャラの能力値をいろいろ調整したりなど、苦労してましたが、「船の入手」から後は、単調作業と化していたなあ。

 「世界地図」と「時空移動」というアイデア自体は、ものすごく面白かったですが、そこに詰め込むストーリー要素が薄かったのが気になりました。
 まあ、それは後々どんどん発展したRPGを経験している者の感想であって、「ウルティマ2」で未消化だったアイデアが後のドラクエなどで昇華されていった、と考えるのが筋なんでしょうな。

 記事としては、中断期間が長かったせいで、興味の維持という点で断絶してしまった、のが気がかりでしたが、まあ、その時、その時だからこそ書けるネタ(ズバーンとか、セブンXとか……)も盛り込んで、自分らしい記事にはなった、と思います。

 ゲームとしては、次のウルティマ3から、パーティー制導入ということで、新たな興味を持って立ち上げるつもり。
 まあ、すんなり終わる保証はできませんがね。