小学2年 | ||
止 シ とまる とめる |
甲骨文 |
象形。足跡または足首の形。左図で右端が親指。 歩行を象徴し、「進む」「行く」を意味したが、のちに「足が止まっている形」ととらえられ、「止まる」の意味を持つようになったものと思われる。 仮名の「と」「ト」はいずれも「止」字に由来している。「止」を「ト」と読むのは、呉音、漢音より前に日本に伝わった読み方で、「古韓音」と呼ばれるものである(加藤大鶴『音読みの史的変遷』、日本漢字学会編「漢字文化事典」丸善出版2023所収)。万葉集(巻18)や飛鳥時代の木簡に、「ト(乙類)」の万葉仮名として「止」が使われている。 ・部首字(とめる、とめへん)。 止部の字・部品:正 歸(→帰) 歩 武 歴 歳;此 止を部品とするその他の字:歯 延 企 祉 渋 形として止を含むが成り立ちの上で無関係の字:肯 関連する字・部品:出 往 奔 ; 之 ① ※筆者のエッセイ 「足」のつく漢字 参照。 |